菊地秀行著 「D−薔薇姫」
吸血鬼ハンター8
(ソノラマ文庫)
薔薇に囲まれた城に住む貴族・薔薇姫と、彼女に仕える4人の騎士は、様々な災いから村を守る代わりに、命令に従わない村人を残虐し、長い間村を支配してきた。ところが、その支配を疑問に感じ、逆らおうとする若者が出てきた。村人と姫たちの戦いが続く中、Dが村にやって来た。そんなDに対し、姫は驚く依頼をする。
襲われた犠牲者から薔薇の香りがし、更にポケットから薔薇の花びらがこぼれ落ちた・・ということで、村人はこの貴族(吸血鬼)のことを「薔薇姫」と呼ぶようになりました。
その姫を守るように4人の騎士がいます。姫の命令を伝えるのも、罰を与えに来るのもこの騎士たちで、村人から恐れられています。
騎士の名前は、青、黒、紅、白・・と色の名前が付いていて、その名前の通り、青騎士は青色、黒騎士は黒色、紅騎士は紅色、白騎士は白色に全身包まれています。
吸血鬼ではない彼らは人間に近い存在ですが、姫への忠誠心が強く、決して逆らいません。
年に数回、生け贄を要求する姫に対し、村人は黙って差し出してきたのですが、そのうち逆らう若者も出てくるわけで・・。逆らっては騎士たちの報復に合い、またそれが反逆心をあおって・・と悪循環でした。
Dは、姫を倒しに来たわけではなかったのですが、結局手伝うことになります。でも倒すべき相手である姫からある依頼をされとまどいます。
4人の凄腕騎士を倒し、姫も倒す・・今回も死闘を繰り広げます。
とりあえず、姫の言動についていけない感じのまま、話は進みます


もっと違った道を歩んでいれば・・・と思ってしまうとちょっと後味も悪く、ブルーな気分になるかも

<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
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引き続き「ロミオ」
もうすぐ終わります。