2010年05月27日

東野圭吾「嘘をもうひとつだけ」

東野圭吾著 「嘘をもうひとつだけ

(講談社文庫)


バレエ団が本番前のゲネプロを行っているときに、刑事がやって来た。先日、自宅マンションから転落死したバレエ団の事務員について、同じマンションに住む元プリマに聞き込みに来たのだ。自殺かと思われていたこの事件を殺人事件と疑い、捜査を続けている加賀刑事の計算された事情徴収が始まる−「嘘をもうひとつだけ」他「冷たい灼熱」「第二の希望」「狂った計算」「友の助言」計5話収録


加賀刑事シリーズの短編集です。

よくあるミステリーと違って、犯人は誰か?を推理しながら読むのではなく、犯人は始めからわかるようになっています。ドラマ「相棒」みたい

加賀がなぜこの人を犯人だと疑うようになったのか?や、動機、手口、アリバイ崩しなど、容疑者を追い詰めていく様子が書かれています。

容疑者との何気ない会話の中やちょっとした行動にヒントが隠されていて、最後に全てを積み上げて追い詰めていく加賀のテクニックには感心させられる所もありましたぴかぴか(新しい)

冷たい灼熱」では、妻と息子を殺害したと疑われた夫が、「第二の希望」では、母親の恋人を殺害したと疑われた母子が、「狂った計算」では、愛人を殺害したと疑われた女性が、それぞれ加賀に事情を聞かれます。

中には意外な結末の物もあり、短編ながら読み応えがありました。

犯人を当てるのが楽しいのに・・という方には向いていないかもしれませんが、私は結構楽しめました。


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

佐々木譲著「警官の紋章」

まだ始まったばかり・・。
posted by DONA at 10:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:東野圭吾
この記事へのコメント
東野作品はグロさがなくて
安心して読めますね。
この作品は、心理戦というところが
好きでした。
Posted by チャウ子 at 2010年05月27日 21:00
コメントありがとうございます。
確かに、東野作品はさわやかな印象ですね。
ブラックユーモア的な短編集もありましたけど。グロさはないですね。

追い詰める加賀と追い詰められる犯人・・この攻防が面白かったです。
Posted by DONA at 2010年05月28日 11:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/38531745
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック