

揺れる車内でバッチリメイクできてしまう人たちに妙な感動を覚えることがあるんですよね〜。・・でも、その様子は離れて見たいかも。
前置きを付けてしまいました。
東野圭吾著 「赤い指」
(講談社文庫)
妻と息子、そして年老いた母という平凡な家庭をもつ前原昭夫は、よくある嫁と姑の問題に巻き込まれるのが嫌で、退社後すぐに帰宅するのをためらっていた。ところが妻から電話で早く帰ってほしいと頼まれ、久しぶりに真っすぐ帰宅した。帰宅した彼を待っていたのは、庭に置かれた少女の遺体だった・・。
ある意味、今まで読んだ加賀シリーズの中で、一番面白かったといえるかも。読み終わるのも早かったですし。
前半は、この前原家の人たちにずっとイライラさせられ、心の中で「なんでそんな対応しかできへんの

前原家の主人である夫とその妻のやりとりは、本当に怒りがわきました。そりゃ、息子はこうなるわ・・って思います。子どもをもつ親として被害者の両親の気持ちは絶対にわかるはずなのに、そんなことほとんど出てこない。自分たちの保身ばかりに気をとられて。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」と加賀が言った瞬間、これでこの家族も何とか救われるんだ・・と何だか安心しました。
最後には思わず涙・・。
老人介護の実態や、子育ての大変さなど、今の社会の問題が取り上げられていて、重みのある話になっています。
加賀の父親との関係も明らかになり、これも涙を誘いました。
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乃南アサ著「いつか陽のあたる場所で」
なかなか面白い!