東野圭吾著 「私が彼を殺した」
(講談社文庫)
翌日に結婚式を控えた新郎宅の庭に、白いドレスを着た女性が表れ、新郎のことをじっと見つめていた。新郎と付き合っていていずれ結婚すると思っていたその女性は裏切られたと知り服毒自殺をしてしまう。結婚式当日、今度は新郎が毒殺される。常用していたカプセルに毒が混入されていたものと思われ、容疑者は新郎の身近な存在である3人。犯人は誰なのか??
今回は、容疑者の3人が順番に語り部になる感じで話は進んでいきます。ですから、ついさっきまで「俺」とか言っていた主人公のことも客観的に見ることができて便利ではありました。
新郎である作家の穂高という人は、読んでいてもイライラするような嫌な奴で「やっぱり殺されたか・・」って感じです。
容疑者の一人目は、穂高の事務所を任されている駿河。事務所を任されている・・と言ったら社長のようですが、やっていることは雑用係、もしくは使いっ走り。穂高が恋人とうまく別れられないと、駿河は押し付けられてしまい、恋人に別れてくれるよう説得することもあります。信頼されているならまだしも、ただ利用されているだけという感じ。
二人目は、穂高の元恋人で新婦の担当編集者でもある雪笹。新婦を穂高に引き合わせたのも彼女なのですが、実はひどい目に合わされていました。
三人目は、新婦の兄・高林。実はこの兄は妹のことが好きで(というか、妹も兄が好き)一線を越えてしまいました。穂高がひどい男だと感づいていたため、結婚を阻止しようとして殺したのでは?と疑われます。
容疑者の3人は、変なプライドがあるせいで、肝心なことを相手に伝えることができなかったため、こんな事件に巻き込まれることになったんだと思うと、何だか悲しい話だな〜と

この話も、犯人が明確にされない展開でした・・

解説を読んで、戻って読み直したらわかるんですけどね。こういう終わり方はどうなんだ!?って何だか納得いかない感じでした。
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井上尚登著「クロスカウンター」
まだよく話がわかっていません・・。
僕も最近に本作を読みました。
同じタイプであれば、「どちらかが彼女を殺した」の方が好きですね。どっちが犯人かわかりそうでわからない、、というじれったさが良かったです。
本作は最後までモヤモヤっとした感じで終わってしまったのが少し残念でした・・
全体的には面白かったですけどね^^;
ブログで感想をこっそり読ませていただいてました〜。
私も「どちらかが〜」の方が面白いと思いました。
犯人はイマイチわからないままなんですが・・。
今回の方が犯人はわかったのですが、何だか終わり方が納得いきませんでした。