2010年05月14日

池波正太郎「鬼平犯科帳5」

池波正太郎著 「鬼平犯科帳5

(文春文庫)


長谷川平蔵は夜回りを終えて、役宅へ帰ろうと歩いていると、突然斬りつけられた。返り討ちにした平蔵だったが、その日を境に凶悪な押し込みが続き始める。必死で捜査をする平蔵にまた刺客が襲い掛かる−「兇賊」他「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛」計7編収録


網切の甚五郎という兇賊の罠にかかってしまった平蔵を助けるのは、鷺原の九平という盗賊。九平は“ひとりばたらき”という仲間をもたずに一人きりで盗みに入る盗賊です。

普段は居酒屋のおやじをやっていて、偶然店に来た平蔵を見ていてすっかり気に入ってしまい、こっそり平蔵を助けるために動いていました。

何とも憎めない盗賊です。

深川・千鳥橋」は、間取りの万三という男の話。大工として家や店の建築に関わり、こっそり仕掛け(後で忍び込めるように)を施しておいたり、その店の間取り図などを盗賊に売って大金を得る人がいたんですよ・・恐ろしい話ですよね。もちろんバレたら捕まります。

乞食坊主」は、平蔵の剣術仲間だった録之助の話。世の中の面倒から逃れるために坊主姿でありながらどこの寺にも属さず、乞食のようなことをしていた録之助は、偶然、盗賊二人の密談を聞いてしまい、命を狙われることになります。平蔵と久々に再会を果たし、盗賊を捕まえるため協力します。

おしゃべり源八」は、口数が少なく真面目に働いていた同心の源八の話。捜査中に行方不明になった源八が、百姓として生活している所を発見されます。帰ってきた源八は記憶を無くしていたのですが、無口だったはずがかなりのおしゃべりになっていました。捜査中だった事件の犯人に見つけられ、命を狙われます。


盗賊や同心、昔の友人など色々な人たちに助けられながら盗賊を捕まえていく平蔵の活躍が楽しめる話ばかりです。


<鬼平犯科帳>
「鬼平犯科帳1」
「鬼平犯科帳2」
「鬼平犯科帳3」
「鬼平犯科帳4」


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引き続き「私が彼を殺した」

今回はこんな方法で話が進むのか〜と感心中。
posted by DONA at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:池波正太郎
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