菊地秀行著 「D−聖魔遍歴」
吸血鬼ハンター6
(ソノラマ文庫)
辺境を内と外に二分する形で砂漠が存在する。その砂漠に足を踏み入れた者は無事には帰ってこられないことから“帰らざる砂漠”と呼ばれて怖れられている。砂漠を越えて内辺境の町へ行くことを依頼されたDは、思わぬ同行者たちと共に砂漠へ入っていった。
今回は、大きな砂漠が舞台となります。
砂漠の入口にある町で出会った、タエ、パイパー婆さん、ビューロー兄弟と共に(というか、無理矢理みんなが付いてきた)行くことになりました。
タエは“隠されっ子”と呼ばれる少女で、吸血鬼にさらわれて行方不明になっていました。それを、“人探し”のパイパー婆さんが見つけて救出し、内辺境の町へ連れて行く所でした。
このお婆さんがなかなかカッコいい性格をしていて、言動に思わずニヤッとする部分もあり、読んでいて面白い存在でした。強欲なんですけどね・・

ビューロー兄弟は、Dの命を狙うためについて来ているハンター。弟はわかりやすくまっすぐな性格で、憎めない感じなのですが、兄は何を考えているのかどんな技を持っているのかわからず、不気味な存在として描かれています。
“帰らざる砂漠”という名前の通り、色々な仕掛けや罠、刺客も待っていて、意志をもつ砂漠ということがわかり、命がけの道中となります。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
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引き続き「鎖(上)」
なかなか進まない捜査にイライラ・・。
この劇場用作品(?)ですが、かなりお金もかけて作られているらしい「質」を持っていましたよ(秀作!)。小説ではどうなっているのか判りませんが、エンディングは余韻の残るいいものでした。
ソノラマ文庫では、「クラッシャー・ジョー」のシリーズを愉しく読んだなぁ・・(とりとめのないコメントでした・・失礼)
原作のエンディングは余韻が残るというか、悲しい気持ちで終わります。同じでしょうかね??
ソノラマ文庫は、菊地さん以外の作品は読んだことがありません。いつも行く本屋では結構あやしげな(?)コーナー付近にあるので、じっくり選んでいられない気分なんです・・。