菊地秀行著 「夢なりし“D”」
吸血鬼ハンター5
(ソノラマ文庫)
その村に入ったDは今までと違う村人の反応に驚いていた。Dの姿を見てもおびえることなく、親しみの表情を浮かべたのだ。疑問に感じるDに村人は「昨日、夢に出てきた」と言う。Dもまた、舞踏会である一人の少女が踊る夢を繰り返し見ていた。その少女シヴィルが眠る村に招かれたDに刺客が次々と襲い掛かる。
夢と現実がごちゃまぜになった村に招かれたわけですが、読んでいるこっちも頭が混乱してしまう感じでした。
吸血鬼の被害に合ったこともなく、平和な村ですが、一人の少女だけは例外でした。その少女・シヴィルは、長い間歳も取らずにただ眠っているだけ。
そのシヴィルに想いを寄せていた治安官は、結婚してもなお想いを捨て切れず、シヴィルを守るために働いています。妻のアイ・リンはシヴィルの友人でもあったので、かなり思いは複雑です・・。
最後まで夢か現実か?を迷いながら、話は進んで行き、何とも寂しい結末なので、読み終わって思わずため息が出てしまいました。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
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引き続き「眠りの森」
よくある展開ではありますが、とりあえず楽しく読めています。