コリン・ホルト・ソーヤー著 「メリー殺しマス」
海の上のカムデンシリーズ6
(創元推理文庫)
クリスマスシーズンを迎えた高級老人カムデン。ロビーに飾られている大きなクリスマスツリーの下に入居者の死体が・・。転倒による死亡事故か?と思われていたが、アンジェラとキャレドニアは殺人と決め付け、警部補が止めるのも聞かず勝手に捜査を始める。
被害者の女性は色々問題があったので、周りの人から文句が絶えませんでした。お陰で、容疑者も山のよう・・

他にもたくさん事件を抱えているマーティネス警部補は、アンジェラたちを事件から遠ざけるために策を練りますが、ことごとく失敗し、積極的に聞き込みをしてしまう二人


あまりにも積極的に動くため、アンジェラは命を狙われてしまいます。
主人公のアンジェラが日常生活を送りながらも、ほぼずっと事件のことを考えているので、事件を中心に話は進んでいくので、飽きることがありません。
キャレドニアの言葉には重みがあり、特に夫婦に対してしたアドバイスが心に残りました。
「あんたが奥さんに、奥さんの一日はどうだったって訊いてあげたのはいつだい?あんたが、奥さんを尊敬の眼で見たのはいつだい?(中略)そうだよ、何かを求めるなら、まず自分が与えないとね」
・・確かに。自分がやらないことを相手に求めてもダメなんですよね。改めて反省した私です

作者の生死が不明ということが解説に書いてありました。シリーズはもう終わってしまうのか・・??とても悲しいです

<海の上のカムデンシリーズ>
「老人たちの生活と推理」
「氷の女王が死んだ」
「フクロウは夜ふかしをする」
「ピーナッツバター殺人事件」
「殺しはノンカロリー」
↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです


