菊地秀行著 「風立ちて“D”」
吸血鬼ハンターシリーズ2
(ソノラマ文庫)
気象調整装置の故障が原因で、長く厳しい冬が続く北辺境地区のツェペシュ村。そのはずれに昔「貴族」の城があったという奇妙な丘がある。すでに廃墟と化した城跡だが、膨大な機械が残されており、防御機構はまだ働いていて村人は近づくことさえできない。ところが10年前にその城跡で4人の子どもが行方不明になり、1ヵ月後に3人が生還した。子どもたちの記憶は一切残っておらず、その後村人が襲われる事件が続発し、村長は吸血鬼ハンターのDを雇うことにした。
それほどの高さも無いのに、いくら歩いてもなかなか頂上に着けないという不思議な丘。到着するのに10時間近くかかっていては、誰も行きたがらないのは当然です


そんな不思議な丘に建つ吸血鬼の城。10年前に行方不明になった子どもたちを使ってある実験が行われたのです。その実験の唯一の成功例がDだということが話の中に出てきます。少し出生の秘密が明らかになったわけです。
行方不明になって戻ってきたリナは、成績が優秀で将来、村から出て都で勉強をする予定になっていて、希望をいっぱいもっています。でもやがて自分の運命を知って、成功例であるDを羨みます。
まだ2作目なんですが、この話が一番、Dの謎や秘密に近い話かもしれません

そしてまだまだ優しくて人間臭い部分が多いDです。
<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
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引き続き「カボチャケーキを切る前に」
もうすぐ読み終わり〜。