山本周五郎著 「与之助の花」
(新潮文庫)
与之助は城の宝庫からある御宝物を無断で借り出した。それをごろつき侍に見られ、ゆすられてしまう。与之助はなぜ御宝物を持ち出したのか?それには大事な理由があったのだが・・−「与之助の花」他「恋芙蓉」「孤島」「非常の剣」「磔又七」「武道宵節句」「一代恋娘」「奇縁無双」「春いくたび」「万太郎船」「噴上げる花」「友のためではない」「世間」の計13編収録
勘定奉行の家の次男・与之助は、たくさん読んでいた本の中に書いてあった顕微鏡を作ろうとして、色々工夫した結果、城にある宝物が必要になり、許しが出ないので無断で借りることに・・。
もちろん、無断で借り出すなんていうことは許されるはずもなく、バレれば重罪として裁かれることになります。ゆすられたらお金を払うしかないわけで・・

更に、兄に好意をもっている遠縁の娘・由紀に対し、ひそかに恋してしまい、悩みは増えてしまいます。
最後にどうやって始末をつけるのか・・。短い話ですが一気に泣けてしまいます

「奇縁無双」は、我侭な藩主の娘を一介の藩士が懲らしめる話で、我侭な娘の意外な一面が見られて微笑ましくなりますし、「恋芙蓉」は、しんみり・・じ〜ん・・とします。(←よくわかる説明ですね

誰でも共感できるような話が多いので、読みやすいですよ。
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引き続き「警察庁から来た男」
だんだん、核心にせまって来た感じ
