池波正太郎著 「鬼平犯科帳1」
(文春文庫)
山本周五郎と同じくらい好きな作家さんです。この方の本もほとんどがボロボロ状態・・

火付盗賊改方という役所の長官である長谷川平蔵は、殺人を犯すような非情な盗賊に対して容赦がなく、必ず捕まえ処罰してしまう所から怖れられ「鬼の平蔵(鬼平)」と呼ばれている。しかし、実際には人情に厚く、金離れも良いので、手下からは慕われ尊敬されていて、彼のためなら命を捨てられるという者が多い。8話収録の短編集
映像化や舞台化され、かなり有名になっているシリーズですから、知っている方も多いと思います。
奉行所とは違って、切捨て御免という許しをもらっている役所なので、勝手に判断して切ってしまうこともでき、身軽に動けるのが特徴です。(抵抗せずに捕まった場合は、牢屋に入れられて裁きを待つので、奉行所と同じ所もありますが。)
平蔵は一話目の途中から長官になります。若い頃には好き放題あそび回っていた平蔵だけに、武士だけではなく町人たちの生活ぶりもよく知っていて、義理や人情に厚く、与力や同心たちに慕われるのも当然で、一話目から目覚しい活躍を見せます。
いきなり1人の同心が身を滅ぼしていく話から始まるので驚かされますが、その後の話は盗賊たちと火盗改(かとうあらため)たちの駆け引きや、平蔵の手下の動かし方などに惹きつけられます

このシリーズは24巻まで続きます。
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