誉田哲也著 「ジウV 新世界秩序」
(中公文庫)
選挙演説中にテロが発生した。SATに復帰した伊崎基子と隊員が総理大臣を安全な所へ誘導したが・・。更に新世界秩序を実現させようとするミヤジとジウたちにより、新宿歌舞伎町が封鎖された。彼らの狙いは?
Uとは違ったエグイ場面がたくさんありました・・


伊崎基子は人も殺すようになってしまい、そこまで落ちたか・・という感じですが、騙されて利用された部分も多く、かわいそうな気も


人ってこんなに簡単に他人を傷つけることができるんだと思うとゾッとします。犯罪者として裁かれないなら、歯止めはきかないわけ?・・・理解できない部分でした。
宇田川舞の存在は何だったのか?も疑問です。読んでない人には全くわからない話ですけど。ジウに憧れを抱く少女として出てきたわけですが、過去に何かあったかのような文章が出てきたわりには特にそこに触れられることもなく、何であっさり殺されたのか?もよくわからず・・

門倉美咲については、前回よりは少しマシでしたが、時々東主任に対する恋心のような物をはさんでくるのが邪魔に感じました。何よりも仕事中に靴を買いに行く


でも結局、力の強い伊崎よりも、力は無いけど心が強かった門倉の方が強かったわけです。そこは何だか納得でした。
被害者の男の子と門倉の会話の中に、ジウに同情するような話が出てきます。確かにかわいそうなのかもしれません・・だからといって許されるわけではありませんが。もっと国同士の垣根を超えられるような制度があれば良いのにとか思いました。国籍のない子ども・・どんな気持ちなんでしょうね?私なんかでは想像できない辛さがあるのでしょう。
結末は何となく想像できていたのですが、最後には考えさせられるような話でした。
<ジウシリーズ>
「ジウT警視庁特殊班捜査係」
「ジウU警視庁特殊急襲部隊SAT」
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タグ:誉田哲也
あっちに書きそびれたので・・・。
そうそう、宇田川舞です!ほんと何だったんでしょうね。
思わせぶりな背景を匂わせておいて、あっけない最期でしたね。
わたしもすっかり忘れていました。キャラの存在自体(笑)
そうですよね〜。宇田川舞!何のために出てきたのか・・。書いていてページ数が足りなくなったとしか思えないスルーっぷりにびっくりでした。
何だかかわいそうな存在・・。