誉田哲也著 「ジウU 警視庁特殊急襲部隊SAT」
(中公文庫)
連続児童誘拐事件の容疑者ジウを逮捕するため捜査を続ける。ジウと共に誘拐を実行した犯人の取調べをする東警部補と門倉美咲巡査は、その犯人が語る思想や考え方を聞かされ、戸惑う。
誘拐事件での活躍が認められ特進した伊崎基子巡査部長は、所轄に異動するが、捜査と関係ない所で事件に巻き込まれていく。
作品冒頭からなかなかエグイ描写が続き、いきなりブルーになりました・・

誘拐事件の実行犯として逮捕された犯人たちの取調べは行われているのに、あまり多く語らないせいもあって進まず、よくわからない人の生い立ちみたいなものばかりが書かれていました。誰のことを書いているのかわかるまでにかなり読み進めないといけなくて、取調べの合間に出てくる度に「だから、誰のこと?


ジウの生い立ちのほんの一部が書かれていて、生まれた状況や親のことなど詳しいことはともかく、少しわかった感じがしました。ただ、相変わらず謎は多い・・・・まあ、最後まで謎が解明されることはないのかな?とも思いますけど。
逮捕された犯人の一人が語る「新世界秩序」という思想。「なぜ人を殺したらいけないのか?」なんていう質問をぶつけてきます。「確かにそれは謎だよね・・」って誰か思うんですかね?普段している何気ない行動は全て誰かに支配されている・・とか、誰かの考えたことを実行させられている・・とか(言葉は違ったと思いますが)しきりに言っていましたが、全く理解できませんでした

理解できたらそれはそれで怖いですけどね

東警部補が「他者に対する愛が決定的に欠如した結果起こるのは、殺人だ」と言うのですが、そうなのかな?と。「愛が無い=殺人」??そんなに極端に走りますかね〜?確かにイラッとすることは増えそうですし、イラッとしたら殺人を犯すのか・・?それより前に他者と関わらないで生きようとするのでは?関わらなければ殺人も起こらないかな?と・・・違いますかね?

とりあえず、他者に対する愛がなくなったら、人類は滅びますね。こんな思想は話の中だけであってほしいと強く思います。
わけのわからない感想文になってしまいましたが・・。まだこの話は続くので、一応、最後まで読もうと思っています。伊崎基子がどこまで落ちていくのか、門倉美咲はちょっと興味がなくなってきたけどどうなるのか??
「ジウT−警視庁特殊犯捜査係」
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ローラ・チャイルズ著「ロンジン・ティーと天使のいる庭」
口直しにコージーを・・。
タグ:誉田哲也
この本はちょっと前に読みました。
シリーズの最初から盛り上がり<1>→<2>→<3>と進むに連れ、
面白さの度合いも段々としぼんでいった感じです...。
で、この<2>ですが内容的にはピークではないでしょうか。
キャラとストーリーから目が離せないという点で。
で、以後は荒唐無稽なお話へと突入です。
でも誉田さんの警官ものはつい手にとってしまいますね。
TBいただきます♪
しかし、面白さがしぼんでいった・・ですか。やっぱり。そんな気はしていましたけど。
最後まで読もうか?どうしようか?と悩んでしまったので、「えい!」と勢い付けて本屋で買いました。
色々な方の感想を読んでいたら想像と違う結末なようなので・・。読み終わったらまた感想を書きます。