今野敏著 「リオ−警視庁強行犯係・樋口顕」
(新潮文庫)
初めて今野敏の作品を読んだのはこの本でした。何の先入観もなく、ただ本屋さんで「警視庁強行犯係」という文字に惹かれて買いました。
デートクラブのオーナの殺害現場から逃げる美少女が目撃された。「リオ」と呼ばれるその美少女が犯人と考える捜査本部に、樋口警部補は異議を唱える。刑事としての直感を信じて捜査を進めていく。
この本を読むまで、出来る刑事というのはある意味我が儘だったり、偏屈だったりする所があって、周りからはみ出しているようなタイプの人なんだろうと思っていたのですが、そのイメージが変わりました。(・・って小説の中の話なんですけどね
樋口警部補は周りの目をかなり気にしていて、常に「こんな行動をしたらどう思われるだろう?」と思っているような人なんです。でも、自分の意見はハッキリ言える人で、周りからは頼られています。でも本人は何で頼られるのかわからない・・。
「しっかりしてる」と言われる度に「どこが?」と疑問に思うんです。実は私も、自分のことを「情けない奴」と思っているのに周りから「しっかりして頼りになる」という評価をもらって悩む時期がありました。「言いたいことを言う」=「しっかりしてる」と思われやすいのかもしれません
樋口警部補は私と違って、本当にしっかりしているのに本人は気づいていないだけなんですが、それでも評価の違いに悩む様子が共感できて、入り込んでしまったのかもしれません。
途中で美少女リオに心を動かされる中年男性の心理みたいな描写が何度かあり、それはちょっと共感できなくて微妙
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