伊坂幸太郎著 「死神の精度」
(文春文庫)
苦情処理係で働く一恵は、どこにでもいるような平凡な地味な女性。自分でもそう思っている彼女は自分に自信もなく、ある日声をかけてきた千葉という男性のことも疑い騙そうとしていると思い、警戒する。この千葉という男性は実は死神だった。一恵に近づき調査して、「死」を与えるかどうか判断するために来たのだ−「死神の精度」他「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」計6話収録
題名の通り、死神が主人公(と言って良いのか?)の話です。
ターゲットに接近し、一週間調査した後「見送り」か「可」かを決めて報告します。「可」と判断された場合、その人には翌日死が訪れます
死神は、ターゲットに接近しやすいような状況や姿で現れるため、この話の主人公である千葉もその相手によって若者だったり、おじさんだったりイケメンだったりします。
死神には市や町の名前が付いていて、ミュージックを愛しているためCDショップで視聴していて、人間に素手で触ると人は気絶してしまいます。
「死神と藤田」では、藤田というやくざにつかまってしまいます。そうやって藤田に接近することになったわけです。部下の阿久津という若者と親しくなり、共に藤田を助けようとします。まあ、結局は死ぬわけですけどね・・
「吹雪に死神」では、雪山で遭難したことになり、ある洋館へ入り込みます。そこでは連続殺人が起きているのですが、それは死神が「可」と判断した人たちがそろっているせいなのです。この話では同僚と一緒になり、二人で推理して事件は解決させます。
「恋愛で死神」は、萩原という男性が死ぬのを確認する所から始まります。そして回想していく展開になっています。萩原の恋愛相談にのる形で接近しました。
「旅路を死神」では、人殺しの森岡という若者を千葉が車に乗せます。逃亡する森岡と話をしながら旅を続け、ホテルにも泊まります。そこで塀に落書きしていた若者と出会い、会話することで千葉はまた新たな人間の気持ちを知ります。
「死神対老女」では、いきなり老女から「人間じゃないでしょ」と言われます。美容院を営む老女から「「明後日、客にたくさん来てほしいから客を連れてきてほしい」と頼まれます。なぜ明後日に客が来てほしいのか?謎のまま千葉は助けます。
死神からみた人間の様子は、不思議というか、何気なくやっている行動などにも疑問をもったりして、自分のことも見つめ直せる感じでした。←ちょっと大げさかな?
千葉は任務につくといつも雨が降るので「雨男」と言われます。でも千葉は「雨男」は「雪男みたいなもの?」なんてずれた返しをするんです
短編集ですが、それぞれの話に出てきた人が他の話しにも登場したりして、それも楽しめます。ぜひ、1話目から順番に読んで下さい。
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引き続き「ロミオ」
面白くなってきました。
