2009年12月17日

今野敏「陽炎」

今野敏著 「陽炎東京湾臨海署安積班
安積班シリーズ7

(ハルキ文庫)


乗り捨てられた乗用車から男女連名の遺書が見つかった。男女の心中事件として捜査が開始されるが、安積班の須田刑事は「偽装心中」ではないか?と言う−「偽装」他「待機寮」「アプローチ」「予知夢」「科学捜査」「張り込み」「トウキョウ・コネクション」「陽炎」8話収録の短編集


遺書が発見されてから数日経って女性の遺体が発見されるのですが、須田刑事は「殺人だ」と感じます。須田刑事のプライベートのほろ苦い恋物語も書かれていて、ちょっと応援したくなるような、ほんのりした気分にもなったりします。警察小説には必要ない部分かもしれませんが、これも安積班シリーズの面白い所かな?とも思います。

待機寮」は警察の独身寮の話。寮長となった須田刑事に逆らう寮の主みたいな警官の揉め事を解決しようとする黒木刑事が活躍します。いつもは脇役で口数も少ない黒木にスポットを当てた話です。

アプローチ」はレイプ事件の話。実は事件ではなく偽装ではないか?と疑う村雨と須田という珍しいコンビで解決します。

予知夢」は村雨が見た夢の話。村雨が見た夢と同じような事件が発生し、珍しく安積に逆らって自分で捜査をし直します。

科学捜査」はSTシリーズの青山が捜査本部に参加する話。捜査本部内では煙たがられる青山ですが、安積班のメンバーは青山を認め、協力して捜査を進めます。

張り込み」は老人が犯人の人質になり連れ去られてしまう話。速水がパトカーで追い詰め逮捕します。実は結婚記念日だったという老夫婦の態度に心が温まります。

トウキョウ・コネクション」は大掛かりな麻薬取引の現行犯逮捕を狙って動く警察官たちの話。捜査班が変装に惑わされる中、須田の機転で安積班が確保します。

陽炎」は次々小さな事件を起こして逃げて人質を連れて廃墟ビルに立てこもった少年の話。大事件を起こしてしまったと勘違いをして自暴自棄になった少年を安積が説得して解決します。


事件自体は小さくても、安積班のメンバーの活躍は目覚ましく、お互いを思う気持ちも書かれていて、何度読んでも面白い作品だと思います。


<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」



↓ ランキングに参加中 応援のポチッ×2 お願いしまするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ



引き続き「ジウU」

もうすぐ読み終わります。
どんな結末になるのか・・・。
posted by DONA at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/26687613
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック