柴田よしき 著
「あんと懐かしい人々 お勝手のあん」
(ハルキ文庫)
尊王攘夷に揺れる京の情勢が品川にも暗い影を落とす中、紅屋の女料理人として腕をふるうおやすの前に、「としさん」こと土方歳三や「なべ先生」としてかつて親しく接した絵師・河鍋狂斎、そして女剣士の中沢琴らが次々と現れ、しばしの再会の時を過ごす。一方でおやすは、体調を崩した料理人の政一を心配しながら、紅屋への養女入りの話の進む女中頭・おしげがその世話をする姿に、来るべき紅屋の姿を心の中で思い描く。そんな折、紅屋主人を通じて、豆づくしの夕餉をつくるよう謎めいた注文が入り、おやすたちは頭を悩ますことになるのだが……大好評大河シリーズ第十三弾!−裏表紙より−
そろそろ武士の時代も終わり!?という情勢の中、品川にも不穏な動きについては噂がもたらされて不安な日々を送っています。不安でも庶民は何もしようがないわけですが。
おやすは、としさんやお琴様など懐かしい人たちとの再会があり、慌ただしくも少しの時間が持てました。もしかして最期の時間かも?と思うと悲しいです。
初恋の河鍋先生にも再会し、立ち話ではありましたが時間がもてて良かったです。彼とはもしかしたらまた会えるというか関わりがあるかもと思えました。
紅屋では、料理人の政一が腰を悪くして寝込み、もしかしたら大病では?という記述がありかなり心配になりました。でも、おしげとの関係は微笑ましくて、私もおやすと同じ期待をしてしまいました。
確かに、2人良い関係だよな・・とはいえ、わざわざくっつかなくても今のままでも良いのかもしれないとも思ってしまいます。
店主から出された豆づくしの御膳を考えるのはなかなか大変そうでした。どんな人からの注文なのかも教えてもらえないですし、その人だけのために特別に作るわけにはいきません。他の客にも満足してもらえるように豆づくしの料理を考えるのはかなり工夫がいることでした。
豆づくしを所望した人物との交流は、今後のおやすに何かしらの影響を与えそうです。
楽しみなような、不安なような。
とにかく、最後まで読みます!
<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」
「あんの夢」
「あんの信じるもの」
「あんの明日」
「あんとほうき星」
「別れの季節」
「あらたなる日々」
「迷うこころ」
「あんと女剣士」
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