近藤史恵 著
「それでも旅に出るカフェ」
(双葉社文庫)
店主の円が世界各国で出会ったスイーツやドリンクを再現して振る舞う「カフェ・ルーズ」。遠いどこかで愛されるメニューを口にすれば、たちまち旅に出た気分になれる。そこは平凡な毎日を送る会社員の瑛子にとってかけがえのない居場所になっていた。だが、新型コロナの蔓延で一変。店は苦境に立たされることに。それでも負けじと営業を続けるカフェに集う客たちもまた、やり場のない思いを抱えていて・・。ひとときの口福がほろ苦い謎を解きほぐす連作短篇集。−裏表紙より−
「再会のシュークリーム」「リャージェンカの困難」「それぞれの湯圓」「湖のクリームケーキ」「彼女のためのフランセジーニャ」「鳥のミルク」「あなたの知らない寿司」「抵抗のクレイナ」「クルフィの温度」「酸梅湯の世界」の10編収録
「旅に出るカフェ」の続編です。シリーズ化されてうれしいです。読んだことは間違いないですし、読書メーターには登録されているのに、ブログに感想がない!
書き忘れたようです・・。
コロナ禍の世界で話が進みます。
コロナウィルスが蔓延したことにより店を閉めてまった円。何も知らせが無く行方もわからず心配する元同僚で常連の瑛子。
色んな情報を元に探したところ、キッチンカーで営業していると知ります。
コロナによって客足が減ったことも原因だが、店を開けていることによってもたらされる誹謗中傷の方が辛くて休業したということでした。
「非常事態宣言」が出されていた頃の飲食店は本当に大変だったでしょうね。それ以外の仕事でも影響があったところは多かったでしょうが。
関係ない人々もストレスが溜まっているせいか、「自粛警察」みたいな行動をとることが増えて、世界中がギスギスしているように感じられましたよね。
「自粛期間中なのに営業している」とか「お酒を出している」とか「マスクしていない」とか、とにかくイライラしていたり、関係ないのにネットに書き込むようなことがたくさんありました。
自分に関係ないんだから放っておけばいいのに・・と思うことも多かったですね。
コロナのこと以外には、社会に出ても価値観の違いがあって、自分の価値観を押し付けてくる同僚や上司に悩まされる女性が描かれます。
「女はこうあるべき」という価値観って、男性だけはなく同性である女性にもあって、女だから結婚して出産して子育てするために会社は辞めるべき、もし続けるなら責任ある仕事は任せられないし、残業も出来ないよね?という事態が出てきます。
相手は気遣いのつもりであっても、される側からすれば差別に感じられることもあるのだと考えさせられました。
出産された方もしっかりと自分の要望が伝えられるような職場だと働きやすいのですが、なかなかそういう職場は少ないですね。
後半には円がある料理人から店にスカウトされるという出来事もあり、そこから不穏な事態が続くことに。ハラハラな展開がありました。
シリーズはまだ続くのかな?もしあれば次も読むことにします。 その前に1作目を読みなおして感想を書かないといけませんね。
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