2026年02月27日

城山真一「看守の流儀」

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 城山真一 著
 「看守の流儀」
 (宝島文庫) ※電子書籍


刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。
石川県の加賀刑務所を舞台に、刑務官と受刑者たちの織り成す五つの事件。仮出所した模範囚の失踪(「ヨンピン」)、暴力団から足を洗う“Gとれ”中に起きた入試問題流出事件(「Gとれ」)、受刑者の健康診断記録とレントゲンフィルムの消失(「レッドゾーン」)など、刑務官たちの矜持と葛藤がぶつかり合う連作ミステリー。
−出版社HPより−


初めましての作家さんです。


「ヨンピン」「Gとれ」「レッドゾーン」「ガラ受け」「お礼参り」の5編収録の連作短編集。

刑務所手記「プリズン・ダイアリー」(三上順太郎著)という文章が平均2ページずつ各話の前に付いています。読者は誰のなんの話かわからないまま読むことになります。

三上順太郎は歌手で、懲役刑を受けて2年刑務所に入所していて、その間のことを手記にしているらしいというのはわかります。彼には何か事情があるのか「私のような人間の服役はなかった」という記述があります。

このまま彼の視点で話が進むと思っていたら、彼はほぼ出てきません。前半は特に。

1話毎に視点となる刑務官が違います。1話目の主人公が次も出てくると思っていたのに出なくなります。

話の中で1人、重要だと思われる火石司という看守長が出てくるので、読み進めるとこの人が主人公だとわかります。

それぞれの刑務官がどんな気持ちで仕事をしているのか?題名通り「看守の流儀」が描かれています。それぞれの刑務官が何か悩んだり問題を起こしたりする度に火石がちょっと手助けをして心を軽くしてくれたり、良い解決法を教えてくれたりします。


なかなか知ることのない世界の話なので、興味深く読めました。


最終話で驚く展開が待っていました。
なるほど、そういうことだったのか・・。
注意深く読んでいたら気づいたのかもしれませんが、私は全く気付かずただただ驚きました。

その展開を含め、最後まで面白かったです。全体的に暗いですが・・・


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タグ:城山真一
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