2026年02月19日

風野真知雄「初秋の剣」

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 風野真知雄 著
 「初秋の剣」
 (二見文庫)※電子書籍


三人の男は職を退いた。町方同心の藤村慎三郎、三千五百石の旗本夏木忠継、町方の七福仁左衛門。旧友の三人はまだまだ気力体力ともに充分で、さてこらからどう生きるかと思案。三人の願いは、いい景色の中で暮らすこと。手頃な隠れ家〈初秋亭〉を根城に、江戸市中の厄介事解決に乗り出した。手前の女房がさらわれまして──初めての事件は、豪商からの突飛な話で始まった。−出版社HPより−


「隠れ家の女」「獄門島」「げむげむ坊主」「雨の花」「昔の絵」の5編収録。


昔からの水連仲間の幼馴染3人組、同心・藤村、旗本・夏木、商人・仁左衛門。彼らは職を退いた隠居組です。

でもまだ気力も体力も十分なので、隠居生活に収まるつもりはありません。

家にずっといるのも暇なので、3人であそべるような景色の良い家を借りようと動き始めます。


隠れ家の女」知り合いの油問屋から「女房がさらわれた」と相談を持ち掛けられます。元同心でもある藤村は調べ始めるわけですが、実はさらわれたわけではなく・・・。この出来事をきっかけに、良い家が見つかりました。


獄門島」暇だからという理由で俳句を始めた3人。近くに植えてあった2本の柳が切られたことを気にするところから始まります。
隠れ家の隣りに番屋が出来ることになり、仕事を辞めたはずなのに色々巻き込まれてしまいます。
藤村は息子に跡を継がせたため、余計に番屋の仕事が気になってしまいます。
気づけば現役の頃のように捜査に走り回っていました。

げむげむ坊主」刺青の入った人が次々殺される事件が発生。
岡っ引きの鮫蔵という嫌われ者に協力する形で調べることになります。


雨の花」珍しい紫色の傘を差した男が町人を斬り殺すのを目撃してしまった仁左衛門。当然のように事件に巻き込まれていきます。
藤村の剣がさえわたる展開にわくわくしました。夏木も弓の名手で、こちらも大活躍でした。

昔の絵」少女が殺される事件が発生。いたたまれない事件に同心たちが総力をあげて捜査を始めます。もちろん、3人も協力します。
人気の絵師が絡んでいることがわかりますが、これは後味の悪い話でした。


3人共、隠居したとは思えないほどの活躍ぶりですし、世の中のために今後も動いて行こうとしています。

今後も楽しみなので、続きも読むつもりです。


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タグ:風野真知雄
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