浅葉なつ 著
「神様の御用人5」
(メディアワークス文庫)
御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!?
晴れて御用人の本採用となった良彦。しかし待遇は今までとまったく同じらしく・・。 そんな良彦に、今回も神様からの容赦ない御用が降りかかる。有名すぎる日本の英雄、それに七福神の一柱まで。しかも九州へ行けって交通費も出ないのに!?おまけにあの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!? もはやただの食いしん坊になりつつある狐神・黄金とともに奔走する、大人気シリーズ第五作!−裏表紙より−
「天孫の鏡」「英雄、鳥を好む」「大地主神の恋わずらい?」「えべっさんの草鞋」の四柱収録
御用人シリーズはかなり久しぶり。8年前くらいに読んだらしいです。年月が経つのは早いな・・
数か月前の本でも覚えていない状態の私が、そんなに前の本を覚えているわけもなく、読み始めても誰?何?が多かったです。
さすがに主人公は覚えているか?と思いますが、実際には若い男性だったことしか覚えておらず。「神様の子守」シリーズを読んでいるせいか、こんなに待遇の悪い状態で御用を果たしていたとは!と驚きも多かったです。
給料が出ないのも驚きますが、それ以上に交通費さえ出ないとは! こんなに拘束される上に給料無し、経費まで持ち出しだなんて、神様は非情です。
良彦は口が悪くて、行動が軽い感じがしますが、意外と真面目でしっかり御用を果たしていくところは好感がもてます。だからこそ御用人に選ばれたのでしょう。どうやら「本採用」にもなったようですし。ただ、見習いとの差が無いのがどうなんだ?って感じですが。
今回は4人(神?柱?)の神様の御用を果たします。それぞれの話を読むと、神様もかなり俗世にまみれているというか、欲深い存在なんだと思わされます。夫婦喧嘩をしたから仲直りしたいとか、父親に認めてもらいたいとか、人間の男性に恋をしたり。
唯一感動したのは最後の話です。
よく知っている七福神のえべっさんが失踪してしまい、探すことになる話なのですが、なぜ彼が失踪したのか?が判明します。その理由が何だかしんみりしたんですよね。この話はもちろん、他の話でも語られるのは、現代の人間たちの神様に対する想いの浅さでした。
昔の人たちはもっと神様と近い存在だったそうで、最近は存在を忘れている。と言うのです。確かにそういう感覚はありますよね。
そんな人間に忘れ去られる恐怖を感じながら神様は存在し続けているということで、ちょっと寂しくはなりました。
まだまだ続くシリーズ、今度は早めに読みます。
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