2025年12月23日

柴田よしき「お勝手のあん〜あんと女剣士〜」

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 柴田よしき 著
 「あんと女剣士 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


品川の旅籠・紅屋ではたらく料理人・おやすは、女中頭のおしげが紅屋の跡継ぎとして養女に入ると決意したことを喜びつつも、行方知れずの弟の身を案ずるおしげの胸中を思うと、気持ちは複雑だった。 一方、横浜生麦村では薩摩藩士が英国人を殺傷する事件が発生。 品川も騒然とするある日、おやすは浪人風の男に襲われる。 あわやという時、現れた剣の達人に窮地を救われるが、その正体を知っておやすは驚くのだった・・。
激動の幕末を迎えてなお、安らぎの場を守ろうと懸命に生きる人々を描く大好評シリーズ第十二弾!
−裏表紙より−


紅屋の内情としては、女中頭のおしげが跡継ぎになる決意をしてくれたお陰で安泰になったのですが、世の中の流れが心配な方向に。

武士を中心とした世の中が終わろうとしている時代なので、職に就けない侍が人斬りとなって暗躍するようになりました。幕府の重鎮が暗殺されたり、幕府に逆らう人物が暗殺されたり、物騒な気配が漂います。

更に異人も増えていて、日本のルールを知らないせいで、大名行列に立ちふさがってしまい、成敗される事件も起こりました。武士からすれば主君の目の前に立ちふさがったら斬らずにはいられないわけですが、何も知らない異人を相手にその対処はどうなんだ?とも思ってしまいます。

それをきっかけに外国から戦争をしかけられないか?と心配も起こります。


紅屋があるのが品川なので、江戸への通り道ということでどうなるのか心配です。この先の世の流れはわかっているので、余計に心配が募ってしまいます。


そんな不安定な世の中を生きるおやす。女性として料理人になる難しさがある分、将来がどうなるのか・・。紅屋の料理人としてはやって行けるかもしれませんが、紅屋が続かなければ料理人としてやっていくのは難しそうです。

今回、おやすに大きな出来事が2つ起きました。

1つ目は、おやすが住む長屋に女剣士が住み始めたこと。彼女には助けられてから友情が芽生えたのですが、世の流れに逆らえない剣士との友情は短く儚いものとなりました。

2つ目は、実の弟との再会。しっかりと名乗り合うような再会にはなりませんでしたが、何やら気になる展開が待っていそうな感じでモヤモヤしました。もしかしたらおやすに新展開があるのか!?



世の中の流れにどうやって乗って行くのか?や女料理人としてどんな人生を歩むのか気になります。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」
「あんの夢」
「あんの信じるもの」
「あんの明日」
「あんとほうき星」
「別れの季節」
「あらたなる日々」
「迷うこころ」


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posted by DONA at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
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