霜月りつ 著
「神様の子守はじめました。14」
(コスミック文庫α)
四神子がはじめて迎えるお正月。
新しい年を祝って初詣にやってきた梓と神子たち。そこで四神子を可愛がっているアマテラスさまから呼び出しを受け、新年の挨拶をしにタカマガハラに行くことに。神々の領域に行き、喜ぶ四神子だったが、梓と離れ人々の祈りの声を聞きに行くことになる。その祈りの場で朱陽の身代わりに蒼矢が祈りの渦のなかに巻き込まれてしまい──!?一方、梓はボーナスとして、故郷の福井へのチケットを渡され──。−裏表紙より−
「初詣する」「初売りの街へ行く」「おばあちゃんに会う」「タカマガハラでおつかいする」「お正月を遊ぶ」の5編。
今回は、1冊まるごとお正月でした。ものすごく時季外れに読みました・・
正月のエピソードだけで1冊いけるのがさすが四神子たち。普通の正月を過ごすわけではありません。
まず1話目「初詣する」から、いきなり現実離れする展開が始まります。普通に初詣に行くわけですが、その神社を守っている烏の兄弟が登場し、地上の初詣で終わらずあっという間にタカマガハラへ飛ぶことに。
気づけばアマテラスを始めとした神々に囲まれて、挨拶三昧。
そこで梓は入れないところに連れて行かれた子どもたちは、人々が祈る声をたくさん聞くことになります。強い想いに飲み込まれてしまいます。それは4人の力でしっかり戻って来たのですが、梓に知られると怒られるし心配させてしまうということで、内緒にします。
梓は子どもたちが何か自分に言わない秘密のことがあるというのはわかりましたが、無理に聞き出すことはなく、子どもたちが内緒にしようとしている選択を尊重します。
この場面、梓は子育てのベテランだなと感心しました。他の場面でも見習いたい部分が多い彼ですが、一度も子育てしたことがないし、人生経験も少ない若者ですが、子どもたちに対する態度が素晴らしすぎて、参考にしたいことがたくさんあります。
私の中では、梓と黄色い帽子のおじさんが尊敬する人かも。・・・どちらも実在しませんが。
今作の目玉はやはり「おばあちゃんに会う」でしょうか。おばあちゃん、とは梓の母親のことです。子どもたちを預かって1年、梓は母親に会いに行っていません。それはまあそうでしょうね。子どもたちをどう紹介するの?と悩みますもんね。
そこまで神様たちが責任もってやってくれ!と思ってしまいますが、神様がやってくれたのは新幹線の往復チケットをくれたこと。それをきっかけに思い切って子どもたちを連れて帰ることが出来ました。
どう説明するのか?と思っていたら、結局本当のことを言うことになります。確かに他に方法がないよね・・ただ「神様の子どもを預かってさ」って言って信じてくれるか??
ここからの梓の母親の反応は面白かったのでぜひ読んで確認してください。
今回もドタバタでしたが、子どもたちの成長が微笑ましくて面白かったです。
今後の成長は止まるのかな〜?せめて見た目だけでも止まらないと、引っ越すしかないと思われます。
<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」
「神様の子守はじめました。11」
「神様の子守はじめました。12」
「神様の子守はじめました。13」
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