椹野道流 著
「最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモード」
(角川文庫)
芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く海里は、呼ばれて実家に帰ることに。しかし実家には見知らぬ少女がいた。「この子は一体!?」と海里は驚くが、一憲は別件で、海里に話があるという。一憲と喫茶店を訪れた海里は、その親友・仁木も交え、一憲から、海里が幼い頃に起きた衝撃の出来事を聞かされる。それは一憲の「罪」の告白だった。長年分かり合えなかった兄の、苦しい胸中を知った海里は……。家族の絆に涙が溢れる第19弾!−裏表紙より−
あらすじを読むと、これは外では読まない方がいいかもなと思ったのですが、実際読んでみると意外とあっさり。
感動はしたのですが、涙涙というタイプではないかな?
最初は嫌な奴!というイメージだった海里のお兄さんですが、少しずつ本当の姿がわかって来て、巻を追うごとに意外と良い奴だと思うようになっているのですが、今回はまた衝撃の告白が。
彼の落ち込む気持ちはわかりますし、今まで忘れていたのも仕方がないと思います。そして、海里がひたすら謝るしかないのもわかりますし、何かしたいと強く思うのもわかります。
お兄さんの気持ちは、きっと同じ経験をした人にしかわからないでしょう。でも多かれ少なかれ、兄弟や子どもがいれば一度は「もしこの子がいなければ・・」と思うことはあるでしょう。
お兄さんのような行動をしてしまう人は少ないでしょうけど。
本当にいけないことではありますが、お兄さんにも海里にもお母さんにも罪は無いですよね。
でも苦しむお兄さんをどうやって助けたら良いのか、海里は悩んでしまいます。義理のお姉さんの要望もあり、亡き父親の思い出を探しに行く海里。そこで見つけた方位磁石が奇跡を起こします。
これから先、お兄さんが素敵な人生を送れるように強く願ってしまいました。でもあの素晴らしい奥さんとお母さんがいれば大丈夫でしょう。海里も安心できるはずです。
<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」
「黒猫とドーナツ」
「忘れた夢とマカロニサラダ」
「海の花火とかき氷」
「聖なる夜のロールキャベツ」
「秘された花とシフォンケーキ」
「閉ざされた瞳とクリームソーダ」
「地下アイドルと筑前煮」
「初恋と鮭の包み焼き」
「後輩とあんかけ焼きそば」
「後悔とマカロニグラタン」
「ゲン担ぎと鯛そうめん」
↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。
