2025年08月25日

柴田よしき「お勝手のあん〜迷うこころ〜」

9784758446945.jpg

 柴田よしき 著
 「迷うこころ お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


一人前の料理人となり、日々仕事へ精進するおやす。紅屋ではとめ吉に料理を教えるために、代わって下働きをする女の子・おせいを新しく雇うこととなった。そんな折、高輪にある東禅寺のイギリスの公使館が襲われた。世情不安が大きくなる中、おやすの長屋を薩摩藩の川路正之進が訪ねてくる。それは夫を亡くしたおあつさんからおやすへの呼び出しであった。おやすは久方ぶりの再開に喜ぶが、もはや故郷に帰ることもできないおあつさんの立場に、胸がふさがれて・・。不安な幕末の世を精一杯生きる人々を描く大好評シリーズ第十一弾!−裏表紙より−


少しずつ少しずつ、料理をおやすに任せるようになってきた紅屋の料理人・政一。おやすが一人前になるのはうれしいのですが、政一の引退の時期が近付いているのかとも感じられて、ちょっと寂しい気もします。

日々の料理と献立作りに大忙しのおやすですが、ずっと下働きだったとめ吉にそろそろ料理を教えなければいけないということになり、そうなると下働きが足りないので新しく少女を雇うことになりました。

その少女・おせいは、なかなか特徴的な子。仕事は、何度説明しても聞いているのかいないのか失敗だらけで、周りからは使えない子だと思われてしまいます。

でもよくよく観察すると、どうやら別の才能がありそう。

おやすや紅屋の人たちは、彼女の能力を活かせる仕事を与えようとします。紅屋はほんと良い店です。



幕末になり、世の中が大きく変動中。以前から親交のあったおあつさんとも再会しました。ただ、彼女とはもう会うこともなさそうですし、彼女が故郷にも帰れないことに心を痛めることになります。

この時代は女性にとって生きにくい時代。今でもそうですが、この時代は今よりも何倍も生きにくい。


いくら腕があっても、女性というだけで料理人としては成功しにくい時代。今のように宿で料理人をしているのならまだマシでしょうが、自分で店をもつのは出来無さそう。

おせいちゃんも才能があってもそれで生きていけるかは微妙です。


そろそろ江戸時代も終わりそうです。江戸時代が終わると、紅屋はもちろん江戸の町はどうなっていくのか・・。

楽しみなような怖いような。続きも読んでいきます。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」
「あんの夢」
「あんの信じるもの」
「あんの明日」
「あんとほうき星」
「別れの季節」
「あらたなる日々」


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


posted by DONA at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/191467204
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック