今野敏 著
「ボーダーライト」
(小学館文庫)
県内で少年犯罪が急増している―神奈川県警少年捜査課の高尾と丸木が調査を始めた直後、ふたりのよく知る高校生・赤岩が薬物取引の現場で検挙された。赤岩は同級生の賀茂の助言で、取引を邪魔しに行ったのだという。賀茂は古代の霊能者・役小角を自らに降臨させる不思議な少年だった。時を同じくして横浜で売春や特殊詐欺も発生するが、罪を犯した若者たちの共通点は、カリスマボーカルのミサキを擁する人気バンド・スカGのファンだということだけだった。みなとみらい署のマル暴・諸橋らの協力を得て、高尾たちは真相解明を目指す。唯一無二のエンタメ警察小説。−裏表紙より−
多分、シリーズ2作目なのですが、1作目も読んだはずなのに感想文がありませんでした。書き忘れかな?
役小角というのは「えんのおづぬ」と読むのですが、飛鳥時代の呪術者だそうです。
強い力を持つ呪術者だから、高校生の賀茂に降りてくるということみたいです。しゃべり方も古臭く硬くなるので、もしかしたら何か憑いているのかな?という感じはします。
なぜ賀茂に降りるのかは不明なまま。オヅヌが降りていない間は普通の高校生のようですが、この作品ではずっと憑いているのでよくわかりません。
オヅヌが賀茂に憑くと、どこかで何か霊的な力が働いて悪事が行われているということになり、怪しい事件が捜査されていきます。オヅヌの力を借りながら捜査するのは見ていて妙に面白いです。
大の大人が高校生の言いなりになっているなんて。まあ中身は呪術者なのですけど。
今回はカリスマボーカルのミサキという女性が出現したことから事件が始まります。ミサキの所属するバンド・スカGのファンであるという若者たちが次々と詐欺や売春などの犯罪を起こしていきます。
彼女の歌声には人を洗脳する力があるということでしたが、これがもし現実に起きると怖いですね。現代にもたくさんのカリスマボーカリスト、人気のアーティストがいますので、彼ら彼女らに力があったら、と思うとぞっとします。
推し活とかいって熱狂することも多くなっているからこそ余計に影響力がありそうです。
どこか冷静に判断できる部分を自分の中に持っていないと危険ですね。冷静に注意してくれる身近な人がいるとか。
このシリーズ、なんとなく手に取って読んでいますが、もう良いかな?と思わなくもないです。この作家さんは他に面白いシリーズがたくさんありますからね。
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