今野敏 著
「アンカー」
(集英社文庫)
報道番組『ニュースイレブン』の名物記者・布施は、十年前に起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せる。この継続捜査を、警視庁特命捜査対策室の刑事・黒田が担当することになるが、謎は深まるばかり。一方、番組の視聴率低迷を受け、関西の系列局から栃本という男が送り込まれた現場には、不穏な空気が漂い始める。報道の本質とは何か。そして、事件の意外な真相とは。スクープシリーズ第4弾!−裏表紙より−
4作目。やっと読めました。レギュラー出演している人物が少ないので間が空いても問題なく読めるのが良い感じです。
しかし、シリーズが進む毎に、布施の出番が減っているような。それが寂しいです。
彼が突然持って来る事件などの情報を調査して、警察に協力して犯人を逮捕して、それをニュースイレブンで流す。という流れになっているわけですが、今回は彼は本当に事件のことを持ってきただけ、という感じでした。
今までなら色々と動いてみて情報を得ては、警察に情報を渡して、いち早くスクープをものにしていたのですが、今回は「この事件が気になるんだよね」と言ったのみ。
もちろん、少しは動いていますけど、今回のメインとなったのが、ニュースイレブンの在り方とかどう改善するか?だったので、布施はほぼ出番なし。
ニュースイレブンの記者ではありますが、番組の編成などについては全くタッチしていないのですから当然ですけど。
テレビのニュース番組のニーズが無くなってきている問題に焦点を当てて、どうすれば視聴率があげられるのか、どうすればニュース番組の存在価値があがるのかを考えることになります。
私自身、テレビのニュース番組ってあまりというかほとんど見ないです。情報番組でチラッと紹介される程度のニュースしかしりません。それでも十分だと思ってしまいます。
事件や事故、政治のことを報道するのは良いのですが、それに対してコメンテーター(専門家)が小難しいことをゴネゴネ言うのを聞くのが苦痛です。誰に向けて言っているんだろう?頭が良い人にしかわからない言語でコメントされても見ようと思いません。
頭が良い人はコメンテーターの意見なんているのか?とも思いますし、かみ砕いて説明してくれるのなら見るかもしれませんが、更に難しく言われても。
「最近の若者はテレビもニュースも見ないから」と言いますが、若者ではない私も見ないんですから、本当に存続危機になっているのでしょうね。
今回、ニュースイレブンは何となくふんわりと良い感じで存続していくわけですが、今後もこの調子ではきっと変化はなさそうです。
キャスター(アンカー?)を変えればそれでいいというのも違う気がするな。
<スクープシリーズ>
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