2024年01月26日

永野水貴「恋した人は、妹の代わりに死んでくれといった。3−妹と結婚した片思いの相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら」

51UPoYejxuL._SY445_SX342_.jpg

 永野水貴 著
 「恋した人は、妹の代わりに死んでくれといった。3−妹と結婚した片思いの相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら」
 (TOブックス)※電子書籍


異界で暮らすウィステリアは、ふと気づいた。自分を倒しに来たはずのロイドと、無防備な姿で一緒に朝食をしているではないか。初恋の人に瓜二つのその弟子は、自分の孤独な番人生活が元の世界を救っていることも教えてくれた。これ以上彼に近づけば、きっともう一人では生きられない。そう思って距離を置いた途端、異変が!なぜか魔物が大竜樹を襲撃してきたのだ。「何でも一人で背負うな」。その言葉に背中を押され、一緒に敵へと立ち向かうが―?帰還が近づき揺れる二人を新たな波乱が襲う!孤独な元令嬢×天才肌の貴公子の師弟恋愛ファンタジー第3巻!書き下ろし番外編収録!−出版社HPより−


どんどん読むのが苦しくなるシリーズです。3作目になり、結局ロイドってなんでここにいるんだっけ?という気分に。

ひたすらウィステリアをかき乱して去るつもり? 彼が変に気遣ったり優しくしたりする度にイライラします。


前作でも思いましたが、ウィステリアは終わりのないこの暮らしをどうやって過ごして行こうとしているのだろう?と心配になります。異界に来るのは妹の代わりで、一応生贄の役目ではありましたが、この先、何の思い入れもなくなった元の世界のために命をささげる意味ってなんだろう?と思ってしまいます。

それでなくても辛い暮らしを送っているのに、今では以前恋した人にそっくりな男性に惑わされ、救いが無さ過ぎです。


ほんと、いつかは去るつもりで、元の世界に想い人がいるのだから、そっとしてあげてほしい!


今回は異界で問題が多発します。恋どころではないはずの2人ですが、要所要所で恋愛模様が描かれて、その度にイライラしてしまうので、問題が起きたことが軽く思える感じです。

ウィステリアがこちらで戦っていることは、元の世界には良い影響を与えているらしいとわかったところで、それを励みにがんばるぞ!とはならない気がします。



そして、身代わりとなった妹は今は記憶を無くしているようですが、思い出した時にどれだけ苦しむだろうと思うとそちらも辛いです。でもまだ彼女は幸せになっているだけかなりマシですけど。


どんどん苦しくなりますが、結末はどうするつもりなのか気になるので最後まで追いかけます。


<恋した人は、シリーズ>
「1」
「2」


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

タグ:永野水貴
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190751146
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック