2023年08月09日

アミの会「おいしい旅 想い出編(1)」

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 アミの会 編
 「おいしい旅 想い出編(1)」
 (角川文庫)


15年ぶりに再会した友人と訪れた京都。昔話に花を咲かせるが、みなそれぞれに事情を抱えていた・・(「あの日の味は」)。亡くした夫との思い出を胸にひとり旅をしていた故郷・神戸で偶然出会った青年。一緒にスイーツ巡りをすることになるが(「幸福のレシピ」)。住んでいた街、懐かしい友人、大切な料理。温かな記憶をめぐる「想い出」の旅を描いた7作品を収録。優しい気持ちに満たされる、文庫オリジナルアンソロジー。−裏表紙より−


柴田よしき「あの日の味は」
福田和代「幸福のレシピ」
矢崎存美「下戸の街・赤羽」
光原百合「旅の始まりの天ぷらそば」
新津きよみ「ゲストハウス」
秋川滝美「からくり時計のある町で」
大崎梢「横浜アラモード」

7話収録されています。お気に入りの作家さんが3名。全員読んだことがある作家さんたちですが、ほとんどはアンソロジー、しかもアミの会で読んだだけです。

旅行にかかせない「食」がテーマとなって描かれている作品が収録されているので、美味しい物を食べるのが好きな私にはぴったりな作品集です。

「幸福のレシピ」が一番印象に残りました。それはたぶん、地元のことが細かく描かれていて、土地が思い浮かべやすかったからでしょう。実在のスイーツ店もたくさん出てきて、その度に「あの店、美味しいよね」なんて思えたのも良かったです。ちょっぴり切ない話でしたが、最後が本当に「幸福」で、読んでいても幸せになれました。

「あの日の味は」は、昔の同級生たちのちょっとした同窓会のような内容なのですが、このままいったら誰かの悪口を言いだしたり、実は彼女はこんな感じで・・と不幸話になったりするのか?と心配でしたが、最後までふんわりと温かい雰囲気だったので読みやすくて安心しました。

「からくり時計のある町で」は、女性だったら少しは思い当たることがあるんじゃないか?と思う内容でした。親友と思っていた人とちょっとしたことですれ違ってしまう・・。そして素直に結婚する友を祝福できない複雑な心境。大抵の女性が、わかる気がする、と思えるのでは? 


全体的に、コロナ禍の話が多くて、もちろん避けられない事態ではあるのですが、現実の話ではないのでここまで描かなくても良い気がしました。コロナの話が出る度に現実に引き戻される感じがあってその辺りは残念ではありました。

それでも旅が好きな人、食べることが好きな人、美味しい物が好き!な人は楽しめる作品集ですので、ぜひ読んでみてください。

アンソロジーでしか読んだことのない作家さんたちもいつかちゃんと長編を読んでみようと思います。


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posted by DONA at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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