
原田ひ香 著
「人生オークション」
(講談社文庫)※電子書籍
不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中ののり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。一族の厄介者の二人は叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、着物までをせっせとネットオークションにかけていく。すばる文学賞作家が描く、ゆるやかな再出発の物語。−出版社HPより−
2作収録されています。・・が、読み終わってすぐ、2作目はどんな話だったっけ?と思うくらい印象に残らない話でした。
1作目(表題作)は、私自身フリマアプリを使って、ちょっと私物を売ったりしているので、興味津々で読みました。
この主人公である、のり子叔母さんは、フリマアプリではなく、オークションの方ではあるのですが、ブランド物をたくさん持っている人はこちらの方が良さそうです。
過去に色々あって、事件にまで発展させた叔母さんですが、自分の持っているブランド物のバッグなどを手離していくうちに、心も過去を清算していくような感覚になっていきます。最後には前を向いて歩いて行けそうな感じにまでなりました。
それに影響を受けて、人生に迷っていた姪っ子も立ち直れそうです。
こういうハッピーエンドな話は読んでいて気持ちが良くて好きです。
2作目は・・・私の苦手な恋愛系だったので、さらりと読んでしまって印象に残らず。感想を書くために軽く読み返してみましたが、結末が思い出せないくらいです。
恋愛物が好きな方は面白いのかもしれません。
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