
平岡陽明 著
「イシマル書房編集部」
(ハルキ文庫)※電子書籍
満島絢子は念願かなって神保町の小さな出版社にインターンとして採用された。しかし、当のイシマル書房は親会社から「半年で経営が改善されなければ他社に株を売却する」と最後通告を受ける―会社存続の危機に、石丸社長を中心に、理由あり作家、引退していた編集者、活版職人で絢子の祖父、元ヤンキーの営業マン、全国の書店員・・など「小説」を愛する人々が立ち上がった。果たして起死回生のベストセラー小説は産まれるのか?書き下ろし長編。−出版社HPより−
初めましての作家さんです。文章的には読みやすかったですが、展開はあまり好きでは無いかも。
出版社の裏側的な話だということで、興味津々で読み始めました。出版社と書店、作家の関係性や契約の仕方などそういう裏側の部分はとても興味深く、面白く読めました。
小さな出版社が存続の危機。どうやって立て直すか! これは本当に楽しみな展開ではあったのですが、その後の流れがあまり好みではありませんでした。
何でもうまくいきすぎな展開は、それでも良かったのですが、だったらあの人はどうしてあんな結末になったのかが納得できず。読んでいない方にはわからないですね、すみません。でもネタバレになるので書きません。
理由ありの作家さんに原稿を頼むのは話題作りにも良いですし、実力があるならきっと売れるだろうこともわかるのですが。せっかく主人公が素敵な能力をもっているのにそれがあまり生かされないのも残念でした。
私も登録している読書メーターが出てきたのは親近感が湧きましたけど、そこももっと何か展開があれば良かったかな?と思います。
面白くないわけではないのですが、ちょっと不満の残る作品でした。
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