今野敏 著
「クローズアップ」
(集英社文庫)
週刊誌の記者が何者かに殺された。偶然その場に居合わせた報道番組「ニュースイレブン」記者の布施は事件直後の現場撮影に成功、翌日のニュースで映像が流される。一方、継続捜査を受け持つ捜査一課の黒田はある暴力団の組員が殺害された事件を追う中で、記者殺害との奇妙な符号に気付く。しかし、二つの事件を繋ぐカギは踏み込んではならない聖域だったー。大人気”スクープ”シリーズ第3弾。−裏表紙より−
前作を読んだのが2015年ということは8年くらい前。当然、細かい部分は忘れてしまっています。
とはいえ、布施のことは覚えていますし、性格や立場なども覚えてはいました。それさえ覚えていれば大丈夫でした。
今回は、週刊誌の記者が殺害された事件。偶然近くにいたという布施が、事件発覚直後の現場の映像を撮影しました。それを担当しているニュース番組で流すことになるのですが、その映像を撮影したのが布施だということで、周りが色々な推測をしては問い詰めに来ます。
もしかしたら、被害者の記者を追っていたのではないか?加害者のことを知っているのではないか?何か目撃したのでは?などなど。嗅覚が優れている布施だからこその憶測ですが、聞かれる度に「偶然だ」と言い続けます。実際にそうだったようですが、偶然とはいえスクープ映像が撮れてしまうのが彼らしいです。
週刊誌の記者というと色んなゴシップ記事も書くので、多方面から恨まれているだろうと思われ、捜査は難航します。少しずつ事件が解明されていくとどうやら簡単に解決しそうにない展開になっていきます。
何だか大掛かりで大物の匂いもしてきますし、数年前の殺人事件との絡みまで見えてきました。
ニュース番組を作っているテレビ局のトップからの圧力と、刑事からの協力依頼。たくさんの思惑が重なっていきますが、相変わらず飄々とマイペースに動く布施の姿がある意味頼もしくもありました。
既に5作目も文庫化されているこのシリーズ。早く残り1冊を読まなければ!
<スクープシリーズ>
「スクープ」
「ヘッドライン」
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