
秋川滝美 著
「幸腹な百貨店」
(講談社文庫)
中部事業部長となった高橋伝治は、以前店長をしていた堀内百貨店が閉店の危機にあることを知る。古巣のピンチに自ら乗り込んだ伝治だが、何でも「気合い」で乗り切ってきたバブル部長を若手店員たちは煙たがる。伝治は彼らと旨いお店で腹を割りつつ、お祭り復興に取り組む地元店主たちとも知り合って・・。−裏表紙より−
先に2作目を読んでしまっていた作品です。やっと1作目が読めました。
閉店危機にある百貨店の立て直しをする話ですが、2作目もあるということはとりあえず乗り越えていますね。
こういう話で、立て直せずに終了、というのはなかなかないでしょうけど。
どうやって立て直していくか?に知恵を絞る様子が描かれていますが、それだけではなく、中間管理職となった元店長・伝治が「最近の若いもんは」と愚痴をこぼす様子も描かれていて、同じような立場にある人はかなり共感できると思います。
私自身、ある程度の年齢になっていますから、若い人たちと働くこともあり、頭が痛いこともよくあります。
なるべく「自分の若い頃はこんなじゃなかった」とか「もっと出来ていた」とは思わないようにしていますが、それでも「さすがにこんなに出来ないことはなかった」とかつい思ってしまうので、愚痴りたい気持ちはよくわかります。
伝治も職場に行っては、若い人たちの動きに呆れていました。
直接注意すれば良いのでしょうが、きっと若い人は注意されるのを嫌うだろうと思って、スルーすることになり、それがまたイライラするわけです。ほんと、人に注意するのって難しいですよね。
伝治と若い人の関りを読んでいると、一緒になって悩んでしまうくらいでした。
でも、この話では若い人も意外とやるね〜!となりますし、立て直しもとりあえずはクリア出来て、ハッピーエンドになるので読んでいてスッキリ出来ます。
現実ではそう簡単にはいかないでしょうけど。
百貨店の存在意義が昔ほど無くなってきている感じがします。実際に潰れていく店もあることですし。どうやって生き残っていくのか、難しい問題ですが、まだシリーズは続いているようなので、彼らの知恵や工夫を楽しみに読み進めていきたいです。
↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。


タグ:秋川滝美