
柴田よしき 著
「クリスマスローズの殺人」
(祥伝社文庫)
女吸血鬼探偵メグが引き受けたのはよくある妻の浮気調査のはずだった。監視を続ける家から人の気配が消えた。不審に思って駆けつけると、家にいるはずの妻はおらず、海外出張へ出たはずの夫の惨殺体が・・。折しもクリスマスローズの花を死体のそばに撒く連続殺人が頻発。メグの発見した事件もとんでもない方向へ!二転三転、奇想天外の吸血鬼ミステリー。−裏表紙より−
シリーズ第2弾です。
シリーズにはなりそうですけど、やはりミステリ部分が軽くなってしまいますね。
だって、吸血鬼なるものが存在する世界の話ですから。
普通の人間だったらあり得ない行動も出来るので、普通のミステリのように考えても無駄な部分があります。
例えば、人型以外にも変身出来たり、仮死状態になれたり。一旦死んだふりをして抜け出すとか、蝙蝠に変身して脱出するとか出来るんですよね。なので、普通なら容疑者にならないはずの人が実は犯人ということもあり得ます。
つまり、人間が考えてもわからない、ということですね。
ということで、ミステリ部分の謎解きは置いておいて、他の部分で楽しむ作品だといえます。
ミステリですけどファンタジーなので、ファンタジーが苦手な方は読みにくいとは思います。私はどちらも大好きなのですんなり受け入れられましたし、吸血鬼の世界ってどんな感じ??と興味津々で読み進められました。
不便なことも多いので、なりたいとは決して思いませんけど。
<吸血鬼ミステリー>
「Vヴィレッジの殺人」
↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

