2021年09月10日

乃南アサ「犬棒日記」

ISBN978-4-575-71490-6.jpg

 乃南アサ 著
 「犬棒日記」
 (双葉社文庫)


犬も歩けば棒にあたる――。その故事のごとく、一歩外に出てみれば、そこで出会うのは災難か幸運か!? 巧みな人物造形と心理描写で多くの読者から支持される著者が、自ら街で見た人物や光景を日記形式で描く随筆集。直木賞作家の目に、その人は、あの出来事は、どう映るのか。あなたの身近の風景も、著者の手にかかれば、一瞬にして物語になる!−裏表紙より−


普段は、いくらお気に入りの作家さんであったとしても、エッセイというものはほとんど読みません。一番の理由は、お気に入りの作家さんと言っても、作家さん本人が好きというわけではないから、人となりを知りたいと思わないということです。人となりを知ってしまったら作品に作家さんのことを投影してしまって面白くなくなるんじゃないか?とも思ってしまいます。表紙をめくった所に作家さんの写真が載っていることもありますが、なるべく見ないようにするくらい。今野敏さんのようによくテレビでお見掛けする方は知っていますが、ほとんどの方は町で出会っても、テレビに出ていてもわからない自信があります。


なのに、今回はなぜか手に取ってしまいました。何となく表紙の雰囲気と題名とあらすじに惹かれてしまったんですよね。

苦手なエッセイ、最後まで読めるか心配しながら読み始めました。結果は、面白かった!


エッセイ、日記と言いながら、ちょっとミステリっぽい内容だったので、この先どうなるんだろう?とドキドキワクワクしながら読み進められました。

もちろん、ミステリではないのでオチや答えは無いのがほとんどなのですが、それが心地いいと思える内容でした。


普段、あまり人には興味のない私ですが、意外と人間ウォッチングとかは好きで、例えば何かの待ち時間で暇なときとかに道行く人を眺めて、その人の人生や今から何をしに行くのか?などを考えることで時間が潰せることもあります。

それに近い内容だったので読みやすかったのかもしれません。面白い行動をしている人のことを書いて、作家さんが「こういう考えで行動しているのかな?」と想像していることを書く。もちろんそれが正解なのかはわかりませんが、なるほどこの作家さんはそういう風に考えるのね、と思うのが楽しかったです。


毎朝、同じ電車に乗っている見知らぬ人たちのことを想像したことはありませんか?「あれ?この人今日は疲れているみたい」とか「この人何か楽しそうだな」とか「いつもと違う服装だということは、帰りに寄り道するのかな?」とか。そういう想像をするのが好きな方は、この作品は楽しめると思います。

同じ人を見ていたとしても、小説家だったらこんな風にまとめることが出来るんだなと、変な感心もしてしまいました。今後はエッセイもたまには読んでみようかな?


↓ ランキングに参加中 ポチッ×2と押して下さるとうれしいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 14:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188986838
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック