2021年05月19日

柴田よしき「草原のコック・オー・ヴァン」

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 柴田よしき 著
 「草原のコック・オー・ヴァン 高原のカフェ日誌 season2」 
 (文春文庫)


奈穂のカフェ「Son de vent(ソン・デュ・ヴァン)」二度目の四季。東京で傷ついた心は百合が原高原で働く日々の中で癒されてきた。村役場の青年・涼介との愛情を育む平和な日々。そこに都会から元ギタリストがやって来る。ワイン造りを志す彼を奈穂は何くれとなく助ける。やがて二人の仲が取り沙汰され始め―。好評シリーズ第二弾。−裏表紙より−


東京から離れて、百合が原高原での二度目の年を迎えている奈穂。冬は雪深い場所なので、カフェを休むことも考えていたのですが、試行錯誤の末、結局はそのまま営業を続けることに。

ある人からお願いされた、結婚パーティーをカフェで開催出来たことが自信になりました。いつものカフェ料理よりも少し手を加えて華やかにしつつ、でも菜穂だけで作らないといけないので、適度な簡素化も図りつつの準備になりましたが、それが意外とうまく行ったことで、こういう需要があれば続けられるかも?と思えるようになります。


奈穂が色んな思い付きを試行錯誤して新たなメニューやビジネスを開発していくのがすごいと思いました。慣れない土地にもうまく馴染んでいますし、住人達との距離感も良い感じです。あまりベタベタし過ぎず、でもみんなが菜穂や店のことを心配していて、困った時には助けてくれる関係。読んでいてうらやましくなりました。


そんなとき近所に、東京からある男性がやって来ました。実はこの男性は人気バンドのギタリストだということがわかり、地元の人たちは大騒ぎになります。スキャンダルも抱えているその男性・大地のことを、何となく気にかけるようになった奈穂に、様々な問題が降りかかります。

大地がどんな思いでこの土地にやって来たのか、本当に根付くつもりはあるのか、地元の人たちの心配もわかりますが、こういう時、田舎は怖いなと思ってしまいます。

人情味があって温かいと言われがちな田舎ですが、やはり狭いコミュニティだけに、一度外れると仲間外れ感がすごい。彼がどうやってこの地に馴染んでいくのかも今後描かれていくでしょう。

同じように東京で挫折して移住してきた奈穂もうまく支えていくことになると思いますが、彼女には婚約者がいるのでそれも難しい所です。


彼の今後も、奈穂のカフェの今後も、人生も色々気になることがあるので、続きも楽しみに待つことにします。


<高原のカフェ日誌シリーズ>
「風のベーコンサンド」


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posted by DONA at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
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