2021年03月09日

高殿円「上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一」

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 高殿円 著
 「上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一」
 (小学館文庫)※電子書籍


天下の富久丸百貨店芦屋川店で、外商員として働く鮫島静緒(37)。日本一の高級住宅街・芦屋に住む本物のセレブたちに、ロレックスの時計やダイヤの指輪を持参してお買い物をしていただくのが仕事だ。新人外商員の静緒に課されたノルマはなんと、月1500万円! 職場の正社員としては珍しく高卒からのたたきあげで働く静緒は、顧客の要望に応えるため、そしてマンネリ感満載の百貨店業界を立て直すため、前のバイト先・パティスリー「ローベルジュ」での人脈をフル活用して全力で奔走する。 静緒をパティスリーから引き抜いたカリスマ外商員・葉鳥士朗の勧めで、静緒は実家から芦屋の高級マンションに引っ越した。ところがそこには思わぬ同居人が。大嫌いな同僚の桝家修平(29)も、葉鳥の勧めでその部屋に住んでいたのだ。バツイチ独身の静緒だが、桝家は実は、セクシャリティの問題を抱えていて……。−出版HPより−


この作家さんの作品では「トッカン」がお気に入り。あらすじを読むと同じようながんばる女性のお仕事小説みたいだったので読んでみることに。


主人公は、静緒という37歳の女性。わざわざ細かい年齢設定しなくても・・と思いそうですが、この年齢は意外と大事になってきます。まあ40歳でも良さそうですけど、40手前というのが必要かもしれません。ある程度の人生経験を踏んできて、社会人として油が乗ってきて、でもプライベートは?みたいなお年頃ですね。こういう感覚は男女関係なくありそうです。

静緒は、百貨店で働いています。過去にとある販売戦略で大きなヒットを出し、その能力を買われる形で、外商員に抜擢されました。外商員といえば、外商カードのお得意様を担当する人ですね。

庶民にとっては遠い存在ですが・・。芦屋のマダムたちに百貨店から高級品をお持ちして、お勧めして「あら、こちら素敵ね」なんて言わせながらカードをバンバン切らせるのがお仕事。

月のノルマが1500万というのですからすごいことです。

全く縁のない世界のことですから、百貨店で売っている商品の中からお客様に合う物をいくつか持って行って売るだけだと思っていたのですが、読んでみるとなかなか奥が深い。

冠婚葬祭の手配から、家のリフォーム、手に入りにくい流行りのフィギュアなどなど、百貨店では扱っていないような商品まで売るというのですからすごいです。

ちょっとした便利屋さんのようです。・・・あ〜、この例えが庶民ですね・・。


代々同じ外商員さんからお買い物をして、色々助けてもらっているので、担当さんの役割はとても重要です。ご家族の人生に寄り添いながら常に好みの物、必要な物を手に入れてお買い上げいただくように、時には無償で働かないといけないことも。

お客様と外商員の信頼関係が大事なんですよね。


現実世界では全く縁のない世界なので、本の中ではちょっとお金持ち感覚が味わえてそれだけでも読んで良かったです。

主人公の頑張る女性も素敵でしたし、彼女の同居人もなかなか面白いですし、上司も良い感じ。シリーズ3作目まで発売されているので、早く続きも手に入れようと思います。


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タグ:高殿円
posted by DONA at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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