2021年02月18日

青山美智子「猫のお告げは樹の下で」

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 青山美智子 著
 「猫のお告げは樹の下で」
 (宝島社)※電子書籍


失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かる。宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない就活生。家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。転校先でクラスに馴染めない男の子。20年来の夢を諦めるべきか迷う主婦。自分のしたいことに臆病になった占い師。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。猫のお告げが導く7つの温かい物語です。−出版HPより−


ニシムキ」「チケット」「ポイント」「タネマキ」「マンナカ」「スペース」「タマタマ」の7編収録。

初めましての作家さんです。軽く読める文章で読みやすかったです。

人生に疲れたり、迷ったり、悩んだりした男女7人が、偶然立ち寄った神社で不思議な猫・ミクジから、4文字のお告げの文字が書かれたタラヨウの葉をもらいます。

タラヨウの葉というのは、細いもので傷をつけたらそのまま残るので、手紙などにも使えそうです。そんな葉っぱに書かれる4文字。それが1話毎の題名にもなっている言葉たちです。


「ニシムキ」と書かれた葉をもらった女性は、失恋から立ち直れず毎日をぐずぐず過ごしていました。以前から苦手意識を持っていたおばの家にあそびに行くことになり、買ったばかりだというそのマンションが西向きであることに驚きます。苦手に思っていたおばさんの意外な面を見ることができ、生きるヒントをもらいました。


どの話も同じような展開で進むのですが、飽きることなく読めましたし、それぞれの悩みも共感できる部分があって、それを解決するときには同じようにスッキリ出来ました。

「チケット」は特に好きな話でした。中学生の娘と父親のよくある父娘関係の悩みなのですが、どうすれば仲良く出来るだろうか?と悩む父親が奮闘する話です。ここに出てくる奥さんが素敵だったんです。「私さぁ、決めてることがあるんだ」(中略)「生まれ変わったら、あなたの娘になるの。それで、べっとべとに愛してもらう」(中略)「でも今世は耕介さんの奥さんでけっこう満足してるから、今後もよろしく」 って言うんです。最高じゃないですか!素敵な夫婦です。娘が初めて、大好きなアイドルグループのライブに行った時の様子も一緒にワクワク出来て面白かったです。


他の話も悩みはそれぞれ違いますが、その人なりに深い悩みで、たった4文字のヒントから答えを導き出して、次のステップに進んでいく様子は読んでいてスッキリしました。

温かい文章と物語だったので、他の作品も読んでみようと思います。


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タグ:青山美智子
posted by DONA at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他
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