
今野敏 著
「道標」東京湾臨海署安積班
(ハルキ文庫)
東京湾臨海署刑事課強行犯第一係、通称「安積班」。そのハンチョウである係長・安積剛志警部補の歩んできた人生とは? 警察学校や交番勤務時代、刑事課配属から現在の強行犯第一係長に至るまで、安積剛志という一人の男の歴史をたどる短篇集。安積班おなじみのメンバー、村雨、須田、水野、黒木、桜井、そして安積の同期、交通機動隊小隊長・速水の若かりし頃や、鑑識・石倉との最初の出会いなど「安積班」ファンにも見逃せない一冊がここに誕生!−裏表紙より−
大好きなシリーズです。
しかも今回は、お気に入りの安積係長にスポットを当てた作品ということで、終始微笑みながら読みました。外では我慢しましたけど・・。
1編は今野敏さんのエッセー集に収録されていて既読でしたけど、他は初なので楽しめました。
警察学校時代の若かりし安積さんから始まり、交番勤務をしていた頃、刑事新人時代、そして強行班の係長になるまでのそれぞれの活躍が読めました。
安積係長本人の視点よりも、周りの人から見た班長が描かれているので、より一層かっこよさが際立つ!
昔から冷静沈着で、でも正義感が強くて熱い人。私の想像通りの安積係長がいました。
部下たちもそれぞれ思いはあるのでしょうが、係長を尊敬して信頼しているので、とてもまとまっています。
今度は係長以外の人たちにもスポットを当てて、どんな刑事人生を歩んで今の彼らがあるのか?も知りたいと思いました。
でもとりあえず、今度はじっくりと重い長編で事件の捜査を読みたいですが。
<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」
「陽炎」
「最前線」
「半夏生」
「花水木」
「夕暴雨」
「烈日」
「晩夏」
「捜査組曲」
「潮流」
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