2019年12月12日

大門剛明「完全無罪」

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 大門剛明 著
 「完全無罪」
 (講談社文庫)


21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判に抜擢された期待の女性弁護士・松岡千紗。しかし、その千紗はその事件で監禁された少女の一人だった。間一髪で自分を殺めたかも知れない容疑者に千紗は敢然と対峙する。罪を作り出す罪、「冤罪」法廷が迎える衝撃の結末。大ベストセラー『雪冤』を超える傑作。−裏表紙より−


子ども時代に誘拐され、危うく殺害されそうになった経験のある女性弁護士が、その犯人とされている容疑者の冤罪再審裁判に弁護人として法廷に立つことになります。

事件の真相が知りたいという強い気持ちだけで弁護を引き受けることになるのですが、対峙してみて複雑な心境になっていきます。

冤罪だとしたら、真犯人を絶対に逮捕して収監しないといけませんし、今犯人として収監されている人の人生を取り戻す必要があります。

それは必要だとわかるのですが、もしかしたら容疑者がいい加減なことを言っているだけで、実は犯人かも??という可能性もあるので、読んでいてハラハラしました。


なぜ彼女が引き受けないといけないのか? 誰か代わってあげて!という気持ちと、でも彼女以上にこの事件に真剣に向き合える人がいるだろうか?とも思います。

容疑者と話をするうちに、やっぱり真犯人は別にいるのかも?と思うような内容が出てきたり、証拠になるような物や事柄が出てきたりして、じゃあ真犯人を捜さなければ・・と思うことも。

でもその次の瞬間には、やっぱり彼が犯人なんだと思う証拠が出てくるんですよね・・。

その度に、読みながらも二転三転させられてしまいました。


あらすじにあるように最後は衝撃の結末が・・。

裁判を終わらせてそれで終わりという結末だったらためだったのかな?とちょっと悲しい気持ちになりましたし、読んだ後は深いため息が出てしまいました。


ほんと、人が人を裁くって難しいし、責任が重いことだと改めて考えさせられました。裁判員裁判やってみたい!なんて軽い気持ちで言ったらだめですね・・。もし自分が違う判決を出したらと思うと、殺人と同じくらいの罪の重さを感じてしまいそうです。


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posted by DONA at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:大門剛明
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