
霜月りつ 著
「神様の子守はじめました。3」
(コスミック文庫α)
次世代の白虎・朱雀・青龍・玄武の四神を育児することになった普通の人間である羽鳥梓は毎日起こるトラブルにてんやわんや。外道に堕ちた魔縁天狗に襲われたり、他の神様のいさかいに巻き込まれたり。その上、毎日の生活費もばかにならず、なんとか賄おうと神子たちと一緒にバイトをするハメに。まだ幼児の神子たちに人間の生活を教えていく梓だったが近所の人々との交流も増え、少しずつ神子たちは自我も芽生え始めて・・。。−裏表紙より−
「花見に行く」「ホットケーキを食す」「モノノケ退治する」「バイトをする」「遊ぶ」の5話です。
それぞれの話で、四神たちは大活躍をみせます。
1話目はお花見に行くことになりますが、彼らのお花見は当然、世間のお花見とは一味も二味も違います。人間ではないモノたちと花見という名の宴会を繰り広げます。
ちょっとしたハプニングが起きるのですが、育て人の梓のことが大好きな彼らは、全力で梓を守って助けていきます。
2話目は題名から想像できる通り、ほのぼのとした展開。そうか、ホットケーキを食べたことがないのか・・と納得。何でも経験させてあげたいと考えている梓は、作ったことないのにホットケーキ作りに挑戦!
パンケーキなんて名前で店に行列が出来て、ブームになっていますが、やっぱり昔ながらの家で食べるホットケーキも美味しいですよね! これを読んでいたら久しぶりに食べたくなりました。
3話目、4話目はちょっと似た雰囲気の話でした。バイトをするといっても、普通のバイトではなく、怪しい物を退治することなので、結局同じような感じ?
梓はほとんど役に立ちませんが、神子たちの大活躍によって、無事に任務を果たします。
しかし、神子を4人も預かって育てているというのに、給料も生活費も少なすぎでしょう! 固定資産税なんていう生臭い話まで出てきて、これからの梓がかわいそうです。
5話目はとってもほのぼのする話です。神子たちと、とある女性との心温まる触れ合いに、読んでいても微笑んでしまうくらいでした。
良い子に育っているな〜と人間の子を見るような気分で見てしまっています。
今のところ平和な日常ですが、そのうち反抗期なんて迎えてしまうのか?? 成長がものすごく早いので周りも不思議に思うでしょうし、どうなっていくのか続きも楽しみです。
<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
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