
伊坂幸太郎 著
「サブマリン」
(講談社文庫)
家裁調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑は上司・陣内の存在だった! 読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語。−裏表紙より−
この作家さんとの出会いになった「チルドレン」の続編です。約10年前に読んだようです。最近のことも怪しいのに、10年も前に読んだ本の内容を覚えているはずもなく・・。
家裁調査官という職業の話です。武藤という調査官の視点で話が進められますが、彼には陣内という上司がいて、この人がなかなかの曲者。
個性的なので、さすがに陣内のことは何となく覚えていました。それだけ印象深い人だということなのですが。
武藤調査官は、問題を起こした少年・少女たちの日常を見に行って、きちんと真面目に生活を送っているかを確認します。その対象もなかなか個性的。
「ネットに書き込まれた犯行予告のうち、どれが実行されるかわかる」と言い出す少年もいて、気付けば巻き込まれ、振り回されます。基本的に武藤調査官はお人好しなんだと思われます。
そして、かなりマイペースで我が道を突き進む陣内。妙に自信満々な態度で部下たちを仕切っています。調査対象の少年少女たちにも上から目線な態度でグイグイ接しています。
彼の言動は戸惑うことがほとんどなのですが、たま〜にドキッとするような的を射たことを言い、それが妙に魅力的に感じるんですよね。
2作目になっても謎の多い陣内。また彼の活躍は見てみたいです。
彼のことは何年経っても忘れないでしょうから安心です。
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