
矢崎存美 著
「編集者ぶたぶた」
(光文社文庫)
小説家の礼一郎は、依頼をくれた編集者と初めて会う約束をした。待ち合わせの喫茶店に現れたのは、どう見ても小さなピンクの、ぶたのぬいぐるみ。これは夢だ、と思った礼一郎は、おもしろがって、ぬいぐるみに新作の構想を話し始めるが・・(「長い夢」)。編集者・山崎ぶたぶたは、本や雑誌を作りながら、出会う人々にも、元気をくれるんだって。大ヒットシリーズ!−裏表紙より−
初登場から20周年だそうです。おめでとうございます! 私が出会ったのは2011年「ぶたぶた日記」なので、8年前ですがそこから次々読み進め、しっかり追いつきました!
すっかりぶたぶたさんのファンです。いつか会ってみたいと!と願っています・・が、本当に目の前をタタッと走っていたらびっくりして固まる自信あり!ですけど。 とりあえず固まるのが終わったら、後をつけるかな?・・とか想像するのがまた楽しみの一つです。
今回のぶたぶたさんは編集者。なるほど、今まで色んな仕事をしてきていますが、これは無かったな〜。食べ物関係が多いですからね。作家さんにとって近すぎて描きにくいのもあるんのかな?
「書店まわりの日」「グルメライター志望」「長い夢」「文壇カフェをようこそ」「流されて」の5編で、作家さんや編集者、そして主婦などが癒され悩みをスッキリさせます。ぶたぶたさんは、基本的には編集者ですが、違うときもあります。どちらにしても、いつもふとしたときにタイミング良く悩んでいる人のそばに現れて、特に素晴らしい発言をしなくてもその存在感と声で癒してくれます。
特に気に入ったのは「書店まわりの日」です。ここに出てくる漫画家は対人恐怖症の女性。私も人見知りなので人と話すのがかなり苦手。共感できることが多くて、彼女が豚豚さんに助けられるのを見ていると、自分も少し癒された気がしました。
他の話もいつも通りとてもスッキリできる物ばかり。しかも、本の話ばかりではなく、きちんとグルメも出てきますから、相変わらずおなかが空きますよ。
さ、次はどんなお仕事かな??
<ぶたぶたさんシリーズ>
「ぶたぶた」
「刑事ぶたぶた」
「ぶたぶたの休日」
「夏の日のぶたぶた」
「クリスマスのぶたぶた」
「ぶたぶた日記」
「ぶたぶたの食卓」
「ぶたぶたのいる場所」
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」
「訪問者ぶたぶた」
「再びのぶたぶた」
「キッチンぶたぶた」
「ぶたぶたさん」
「ぶたぶたは見た」
「ぶたぶたカフェ」
「ぶたぶた図書館」
「ぶたぶた洋菓子店」
「ぶたぶたのお医者さん」
「ぶたぶたの本屋さん」
「ぶたぶたのおかわり!」
「学校のぶたぶた」
「ぶたぶたの甘いもの」
「ドクターぶたぶた」
「ぶたぶたの花束」
「居酒屋ぶたぶた」
「海の家のぶたぶた」
「ぶたぶたラジオ」
「森のシェフぶたぶた」
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