
柴田よしき 著
「恋雨」
(文春文庫)
不倫の恋に破れ、仕事も失った茉莉緒は、偶然の出会いから、伸び悩んでいる若手俳優・雨森海のマネージャーに抜擢される。だが、その直後、撮影現場で殺人事件が発生し、海の関与が疑われる事態に。奔流のごとき芸能界で必死にもがく茉莉緒は、海を守り切ることができるのか(『ミスティー・レイン』改題)。−裏表紙より−
大好きな作家さんの作品なので、内容も確かめずに読みました。
題名に「恋」という字が入っている時点で予想するべきでしたが、私の苦手な恋愛絡みの話でした・・。とはいえ、前半はミステリ色が強かったですが。
いきなりタレントと思われる女性が自殺し、それをマネージャーが発見する場面から始まります。
そして次の場面は、茉莉緒という女性が失業した所。つながりのない状態のまま話は進みます。茉莉緒が偶然出会ったまだ売れていない俳優・雨森海のマネージャーになることに。
タレントとマネージャー、そして芸能事務所。ここで始めの場面とのつながりが何となく予想されますね。
その後起きた殺人事件の容疑者にされた海。事件を解決させる・・というわけでもなく、いかに海を守るかに重点がおかれます。海の日常に事件がチラチラと出てくる感じです。
そして後半はどんどん恋愛話へ・・。
事件はあっさり解決しますが、それはあまり関係ない感じです。それよりも恋愛の方が重要になっています。となると、私にとってどうでも良い状態になるわけです。
マネージャーの裏側的な話としては楽しめますので、芸能界に興味がある人は面白いかも。とりあえず、それ以上でもそれ以下でもない感じでした。
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