
椹野道流 著
「最後の晩ごはん 海の花火とかき氷」
(角川文庫)
兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。人間だけではなく幽霊も常連客という不思議な店で、それなりに楽しく働いている海里だが、近頃気になる事があった。誰かの気配と視線を感じるのだ。気のせいと割り切って、後輩の李英と芝居を見に行った帰り、海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。その犯人は、視線の持ち主でもある「重い女」の幽霊、フミで……。癒し系お料理青春小説第9弾! −裏表紙より−
もう9作目になったんですね〜。まだもう少し新刊がありますが。
いつの間にかドラマ化もしたそうですが、実写化した物は霊が出てくるだけあって見たくないかも・・。
今回はまたなかなか怖い展開でした。目に見えない相手から「シネ」と言われて、しかも車道に向かって突き飛ばされるなんて怖すぎます!
しかも、更にひどい目にも合うことになるカイ。今回は本当にさんざんな目に合いました。
ロイドが活躍してくれて何とかなったのですが、彼がいなければ物語は終わっていたかも??
犯人の女性(幽霊)は、生前も結構面倒な女性だった様子。彼女が幽霊となったのは何だかわかる気がしますけど、それにしてもひどい幽霊だ・・。
お人好しのカイとロイドのお陰でどうやら成仏できそうなのは何よりでしたけど、彼女のようにならないようにしなければ!と、自分のことも反省してしまうような内容でした。
とにかく、人のことを恨まないように、憎まないように、イライラしないようにして生きて行こう! と心に誓って読み終わりました。
シリーズの中ではあまりその他の部分は前進していないような。彼らとのお別れが少しは遠のいた感じがしてちょっと嬉しくもあり、このまま続いて飽きてしまうのも嫌だとも思います。
どうか、良きところでハッピーエンドにしていただきたい。
<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」
「黒猫とドーナツ」
「忘れた夢とマカロニサラダ」
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