柴田よしき 著
「風のベーコンサンド 高原カフェ日誌season1」
(文春文庫)
東京の出版社をやめ、寂れた高原にカフェを開業した奈穂。離婚を承諾しないモラハラ夫から逃れ、背水の陣で始めたカフェには、離れた娘を思う父や農家の嫁に疲れた女性らが訪れる・・。滋味溢れる地元の食材で作られた美味しいご飯は悩みや痛みに立ち向かう力をくれる。奈穂のご飯が奇跡を起こす六つの物語。−裏表紙より−
年齢は奈穂の方がかなり若そうですが、共通することが多くて、いちいち「そうだよね〜」なんて思いながら読み進めました。そんな入り込み方をすると読むのが辛い部分も多くてしんどくなることもありました。
でも基本的に一話ずつハッピーエンドになっている(なっていないのもある)ので最後には癒されていました。
東京という都会で暮らしていた奈穂ですが、夫との離婚を考える上で、今の生活を変えようと高原でカフェを開くことに。カフェって儲からないイメージがあるのに、よく思い切ったな〜と感心。こういう思い切りの良さは似ていません・・。
田舎に住んでいたので、田舎への憧れもありませんし、狭いコミュニティーでの煩わしさも嫌でしかありませんが、奈穂はうまく田舎に溶け込んでいるようです。
近所の農家や牧場から食材を買い付けて、うまく地元の食材で美味しそうな料理を作っています。料理の説明がいちいち美味しそうで、読んでいるとおなかが空きます。
特にベーコンの細かい描写! 基本、サンドイッチって好きじゃないですし、カリカリのベーコンも好きではないのですが、文章を読んでいるとベーコンを買いに走りたくなりました。
そして、カリカリに焼いてみようかな??なんて思ってしまいます。
離婚したい妻と、妻がなぜ離婚を考えたのかわからない夫。こういう夫婦って多そうですね。奈穂の夫もなかなかの曲者。ちょっとだけ同情したくなる部分はありましたけど、イライラさせられました。男性の「やったってるやろ」感、大嫌いです。
夫のことはともかく、奈穂の今の生活は羨ましいものですから、今後はどんどん幸せに向かっていくでしょう。シリーズは続いているようなので、文庫化を待って読む予定です。
カフェごはんのレシピも付いていてお得ですよ〜。
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