2018年06月11日

柴田よしき「桃色東京塔」

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 柴田よしき 著
 「桃色東京塔」
 (文春文庫)


警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を閉ざされた黒田岳彦。一方、過疎の村にあるT県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は警官の夫を職務中に亡くしていた。捜査を通じて心を通わせてゆくが、いくつかの事件がふたりの距離を変えはじめる。悩み、葛藤する男女を描く「遠距離恋愛」警察小説。−裏表紙より−


この作家さんの警察小説を読むのは久しぶり・・と思いつつ読んでいたら、どうも警察小説という内容ではなくてちょっと残念。

とはいえ、やっぱり私に合うのか読みやすいんですけどね。


黒田岳彦という捜査一課で第一線で活躍していた刑事がつまずき、歩むべき道を模索しながら、とある田舎へ捜査に向かっている所から始まります。

田舎だからバスも来ない、タクシーもないと嘆いていると、地元の警察から女性警官・日菜子が迎えにやってきます。彼女もどうやら何か心に傷を受けている様子。

黒田と共に捜査しながら、お互いに何となく惹かれ合っていきます。

という感じで、だんだん恋愛要素が濃くなっていくわけですが、恋愛小説が苦手な私が嫌になるほどの濃さではなく、それよりも田舎の村で暮らすというのはどういうことなのか、暮らしている人々の苦しさや悩みなどが主に描かれていて、東京という都会に憧れを抱いている様子も彼女の痛々しい描写で描かれています。

私も田舎に住んでいたのですが、ここまで過疎化した村というわけでは無かったですし、生まれてから死ぬまでそこで生きていくというわけでもなかったので、村で暮らす辛さはわかりませんでした。

狭い世界で生きる辛さや苦しさというのは、学生時代にも似ている気がします。ここで否定されたら生きていけない・・という気持ちにさせられますよね。そう思えば何となく苦労がわかる気がします。

2人がうまく刺激し合って心を癒していく、大人の恋愛は障害は多いものの、絆は深そうで素敵だと思えました。良い関係を築いていけそうな雰囲気で終わっていたのは良かったです。


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posted by DONA at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
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