
ジョアン・フルーク 著
上條ひろみ 訳
「ダブルファッジ・ブラウニーが震えている」お菓子探偵ハンナシリーズ18
(ヴィレッジブックス)
母ドロレスとドクの結婚式をサプライズで計画したハンナたち。式を挙げる予定のラスベガスに向かっている幸せいっぱいの母とドクを見ていたハンナは、自分自身も一生に一度の大恋愛をしてみたいと思うようになっていた。ハンナにとって大切な二人の男性はプロポーズしてくれたし、彼らのことは愛しているけれど・・。そんなとき、ラスベガスで思いもよらない出来事が! ハンナの恋、ついに決着!?―−裏表紙より−
前作のあとがきにハンナの恋に新展開が!?と書いてあったので、楽しみにしていました。長い間、進展がなくモヤモヤした状態でしたから。
でも、この展開だったら、モヤモヤの状態の方がマシだったかも・・。
今回はドロレスの結婚式に参加するところから話は始まります。旅行先のラスベガスで再会したのが、ハンナの元恋人・ロス。
彼との恋は終わったはずだったのに、何だか口のうまい彼にどんどん惹かれていくハンナ。
地元にはマイクとノーマンがいるでしょ!と何度思ったことか。
一旦、ロスと別れて家に帰ったら、彼のことを引きずりながらも、マイクやノーマンにも良い顔をして見せるハンナに、正直イライラさせられました。
マイクはともかく、ノーマンは誠実で一途な人なのに、そんな人をだますなんて。
事件も起きて、ハンナも巻き込まれていくのですが、今回は事件なんてどうでもいいと思うくらい、恋の行方が気になるというか、イライラさせられっぱなしでした。
そして、最近ずっと同じですが、相変わらず仕事をしないハンナ。もう少し店の仕事の様子を描いてほしいです。
このままいったら、たぶん想像する通りの展開になるとは思いますが、そうなったときの周りの状態やハンナの対応など気になることがたくさんあります。次の巻を読んでみて、その展開によっては読むのをやめてしまうかも??
<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」
「デビルズ・フードケーキが真似している」
「シナモンロールは追跡する」
「レッドベルベット・カップケーキが怯えている」
「ブラックベリー・パイは潜んでいる」
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