
椹野道流 著
「時をかける眼鏡 華燭の典と妖精の涙」
(集英社文庫)
かつての宗主国アングレから、国王の同意がなければジョアンとヴィクトリアの結婚を認めないとの通告が入った。ロデリックは、キャスリーンお披露目の舞踏会にアングレ特使を招待し、その席で言質をとろうと一計を案じる。が、キャスリーンがアングレ特使を怒らせてしまい、窮地に立たされた一同。謝罪の代わりに伝説の宝物「妖精の涙」を差し出すように言われ・・。−裏表紙より−
まだ5作目なんですね。というくらい、色々起こっている世界です。
でも、1つ1つの出来事はあっさり終わるんですけどね。
今回もまたややこしい展開になった・・と思って、わくわくしながら読み進めたら、やっぱりあっさりと終了。
前振り長すぎでしょう! 今回は特にそう思いました。
やっと収まるところに収まりそうになったヴィクトリアに、難癖をつけてきたのは結婚を断られた形となったアングレ国王。
それほどまでにヴィクトリアに執着していたのかと思ったら、実は宝物が目当てでした・・。
なるほど。と納得。
その宝物を取りに行くのはものすごく大変だということがそこからたくさん描かれていきます。
離れ小島にある時点で大変なのに、そこを守っているはずの人が死体となって発見されて・・・大変!
でもまあ、死体が出ないと遊馬の出番はないですから、一作に一人は亡くなることになるわけで。
今回は解剖しても何が変わるわけでもない感じの上に、宝物もあっさりゲットしてしまって、何とも尻つぼみな展開でした。
ここまで色々文句言いつつ、でも何だか彼らの魅力にやられてしまった身としては、まだ続きも読んでいくつもりです。
<時をかける眼鏡>
「医学生と、王の死の謎」
「新王と謎の暗殺者」
「眼鏡の帰還と姫王子の結婚」
「王の覚悟と女神の狗」
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