2018年01月22日

大崎梢「プリティが多すぎる」

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 大崎梢 著
 「プリティが多すぎる」
 (文春文庫) 


総合出版社で文芸部門志望だったのに少女向けファッション誌に配属となった南吉くんこと新見義孝26歳。女の子の憧れが詰まった紙面は勝手が異なり失敗の連続だが、先輩編集者にカメラマン、スタイリスト、十代の少女モデルたちのプロ精神に触れながら次第に変わっていく。舞台裏のドラマを描くお仕事成長物語。−裏表紙より−


出版社の、雑誌製作の裏側を描いたお仕事小説です。

普段、雑誌というものを一切読まない私にはピンとこないことも多かったですが、それなりに楽しめました。


主人公は新見という男性社員。出版社で文芸部門に配属されたくて頑張っていたのに、まるで違うティーン向け雑誌の担当にさせられてしまいます。

今まで全く手にも取らなかった雑誌なので、一から勉強することに。それにしても、女性ならまだしも男性なので、キラキラした小物やリボン、フリフリした服など、可愛さがまったくわからず苦労します。

私もそういう小物や服に興味がないので、もし担当になったら苦労しそう・・。だから新見くんの気持ちはよくわかります。

かなり愚痴をいっぱい吐いているのですが、意外と腐ることなく頑張って馴染もうとする様子は素敵でした。


そして何より驚いたのは、ティーン誌に載っているモデルたちの姿。まだ10代の若いモデルたちですが、笑顔の裏でライバルたちの姿を見て勉強したり、どうすれば自分も使ってもらえるか考えたり、驚くほどの努力をしています。

こんなに若いのにここまで競争するような場所に身を置かなくても良いんじゃない?と親のような気持ちで読みました。

みんなかわいいんだから使ってあげたら良いのに・・なんて無責任なことも感じてしまいました。

そんなに早く大人にならなくても良いよと言ってあげたいです。


それにしても、世に出ているた〜くさんの雑誌たち、苦労して出されているんだとわかりました。たまには覗いてみようかな??でもきっと買うまではいかないだろうな・・・・。


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posted by DONA at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:大崎梢
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